第7回『このミス』大賞は、選考委員の意見が真っ二つになりダブル受賞ということになったらしい。
巻末の選評を読むと、茶木・吉野氏が大絶賛のA評価。
大森・香山氏はC評価。
私の感想は、残念ながら後者でした。
序盤は、なかなか良いテンポで滑り出すのですが、中盤以降がだらだらと遅い。
福祉施設、施設の女性の不審死…、もうこの段階で、施設で起こっていることにだいたい目処が立ってしまう。
犯人もすぐに絞れる。
なのに、主人公だけが、いつまでたっても気がつかずにダラダラ…といった感じ。
司の特殊能力がなければ、全く成立しない事件の解明。
そのために、司を連れまわすなんて無理なシーンもあるし、暗号解読するなら職場のPCではなく、自宅で自分のPCを使えばいいだろうし、いくつか突っ込みどころもありました。
おまけに、ラストのクライマックスで主人公の取る行動も、女性としてはう〜ん。
その描写も…。
彼女はその後、PTSDにはならないんでしょうか…。
良い点を言えば、主人公の友人の刑事とか、キャラクターは結構面白い。
でも、大賞受賞作品、としては、ややレベルが低いのではと思いました。