雑誌”みすず”(もちろんみすず書房)の不定期連載をまとめたにしては高い(単行本化にあたり、大幅に訂正したところがあるとしても)とか、過去の著作との重複個所があるとか言わずに、読んでみましょう。
多少ならず新しく考えられたことが加わっていますし、書き下ろしのインフルエンザについての章は、今後予想される流行にそなえて必読といえましょう。
阪神大震災と神戸のH1N1を対比するなんて、なかなかできることではありませんから。それに著者は精神科に転じる前はウィルス研究をされていたのです。
とはいえ、内容を鵜呑みにはしないこと。そうすると、単なるいかがわしい民間療法の本になってしまいます。長老の経験から得られるありがたい知恵をいただくためには熟読が必要だと思います。