臨床心理学と臨床哲学。
臨床にこだわり続けた二人の偉人の対談から始まるこの一冊で。
驚くほどシンプルな言葉で、驚くほどテンポよく対話が進んでいく。
それぞれが向き合い続けた臨床という現場において。
二人だからこそ見出すことの出来たであろう数多くのエピソードが。
ときに哲学的に、ときに大きな感動すらともなって。
ページをめくる指先から、たしかな実感として伝わってくる。
「臨床哲学と臨床心理学という二人の横綱の名勝負は、
リズムよく、わかりやすく、ときに詩的で、感動的であった。」
解説の文章を書いた鎌田さんの言葉は。
まさに、この本を象徴するのにぴったりの言葉だと思う。
ふたりの対談がもう叶わないことを。
読み終わってしまった今となっては、心から残念でならない。