えらく評価の高いレビューばかりだが、内容は、「姿勢を正そう」がメインで、関連書を何冊か読めばかぶる内容が多く、目新しいものではないのに、何故こんなに評価が高いのか首を傾げる。
全体的な内容がオカシイというわけではないが、トリガーポイントなら、指圧もブロックも痛みを麻痺させる対処療法でしかない。
しかも後者の方が直接的で直接的で、即効性もある点、指摘しておく。
問題はその後の改善・回復し、予防する運動などの手段を、医療点数がつかない事もあって、丁寧に伝えない医療よりも著者の方が重宝されている点。
これをベタ褒めするというのは、それだけ整形外科でおざなりの治療を受ける人が多いと言う事で、そのような患者さんを大量に生み出している医師については、慙愧に堪えない思いを噛みしめて頂きたいところだ。
しかし著者のスタジオも90分/¥16.000(税込)で、しかも何回か通わねばならないとなれば、コストパフォーマンスに優れているとは言えず、この不況下では庶民はおいそれとは通えまいし、手放しで賞賛はできない。
だから本書で姿勢を正し、柔軟体操なども行って欲しいのだが、即効性が薄いのは否めないし、どの医療機関も苦労しているのが、患者さんに運動を続けて貰う事で、それは励ましなどで持続効果を上げる事を考えても、折角保険診療が可能な国に住んでいるのだから、通える程度の安価な医療機関があれば・・・と思ってしまうのだった。
著者については、矯正運動療法士なるものを名乗り、資格のように見せているが、実は自分で勝手に作った資格であり(こんな冠つけずとも、堂々とトレーナーとだけ名乗ってやればいいのに)、参考文献である『アナトミー・トレイン』についても、著者のマニュアル・セラピスト(カイロみたいなものか?)トム=マイヤーズ氏が、1000体ぐらい解剖する中で解明してきた筋膜理論だが、解剖学のように学問として証明されたものではない(私も全体を認めないが、大筋では合っていると、臨床経験上思うが)点を、補足しておく。