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腕一本・巴里の横顔 (講談社文芸文庫)
 
 

腕一本・巴里の横顔 (講談社文芸文庫) [文庫]

藤田 嗣治 , 近藤 史人
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

26歳で渡仏、絵を燃やして暖をとる貧しい修業生活を経て、神秘的な「乳白色の肌」の裸婦像が絶賛を浴びる“エコール・ド・パリ”時代の栄光。一方故国日本では絵の正当な評価を得られぬ煩悶と失意から、やがてフランスに帰化、異郷に没した藤田。本書は1940年以前に書かれた随筆から、厚いベールに包まれた画家の芸術と人生を明かす作品を精選、さらに未発表の貴重な2作を発掘収録する。
近藤史人
藤田嗣治ほど栄光と挫折の間を行き来する起伏に富んだ生涯を送った日本人画家はいないだろう。エコール・ド・パリという舞台への華やかな登場。画風をがらりと変えて打ち込んだ戦争記録画。そして戦後の失意。(略)藤田は、明治の知識人がそうであったように、生涯を通して日本人としてのアイデンティティーを求め続けていたのではないか、と思う。にもかかわらず、フランスへの帰化という苦渋の選択をせざるを得なかった藤田の失意と哀しみ。その前では、この国の明治以降の近代化の歴史も、戦後のめざましい復興も、色褪せて見えるのである。<「解説」より>

内容(「BOOK」データベースより)

二十六歳で渡仏、絵を燃やして暖をとる貧しい修業生活を経て、神秘的な「乳白色の肌」の裸婦像が絶賛を浴びる“エコール・ド・パリ”時代の栄光。一方故国日本では絵の正当な評価を得られぬ煩悶と失意から、やがてフランスに帰化、異郷に没した藤田。本書は一九四〇年以前に書かれた随筆から、厚いベールに包まれた画家の芸術と人生を明かす作品を精選、さらに未発表の貴重な二作を発掘収録する。

登録情報

  • 文庫: 288ページ
  • 出版社: 講談社 (2005/2/11)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061983954
  • ISBN-13: 978-4061983953
  • 発売日: 2005/2/11
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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形式:文庫|Amazonが確認した購入
藤田のパトロンだった平野政吉のことを何か書いているかな、と思って読んだ。あては外れたけれど、〈いい物は、いつまでも生命を保ち、新しいといことである。私には東京に存在する徳川時代の遺物も昭和時代の東京を構成する一つとして見なおすことが出来る。銀座を歩くことよりも、場末の裏町が私に新しいものを見せてくれる。(中略)私の作もこうありたいものである。〉というような素敵な文章に出会えた。

また、交流のあったウトリロ(ユトリロ)やモディリアーニのことなども興味深く読んだ。ドランが「自動車というものは速力が面白いのであって、速力の出ないものは自動車ではない」と豪語して当時最先端のブガッティを乗りまわしていたなんてことをこの本で初めて知った。

日本と日本人に対する辛辣な言葉も随所にある。日本の外にいて、日本を最も愛した日本人だったのかもしれない。盛んに「日本画を勉強せよ」と説いている点も大いに頷けた。
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