変に期待をもってしまったのが仇になったか、見事なまでに面白くなかった。
何より書き手(=主人公?)が痛々しい。
主人公「非オタ」と書かれていたが十分開始時からオタだし、彼女は腐女子のみというより幅広いオタクのよう。
実際、腐女子としての本性をあらわすまでには多少の時間がかかり、知識のないあるいは曖昧な読者が序盤で投げたら「オタク女性=腐女子」という、間違ったイメージを与えかねない。
そしてその彼女の暴挙?にやたら耐えてる心理描写を漫画的にあらわしている部分が非常に多いが、個人的にこれが寒い。ここで笑える人は高い評価を与えられると思われる。おそらくここが「笑い」にもってゆく「引き」なのだろうが……
もちろん、テキストブログの書籍化という、媒体の変化も無視はできないと思われるが……(たとえば、ブログで笑いを誘う引きによく使われるやたら長い改行だったり、基本シームレスで縦にひたすらスクロールする流れだったり、これらの再現は非常に厳しい)それを差し引いてもやはり難しい一冊であった。
ちなみに本書は縦書き縦読み。一般書籍との差異は、改行多目なのとフォントサイズが変わるくらい。いっそのこと、ケータイ小説フォーマットで出していればとも。
時々入るイラストは可愛らしかっただけに残念。ここに☆1つ。
表現のタイプがまるで違うので、単純に比較するのもなんだけど「となりの801ちゃん」はよくできていたのだと再考させられた。