腐女子だってリアルで恋をする。それでも自分の趣味を知られることには躊躇する。そんな主人公の三人にそれぞれボーイフレンドができて、第四巻では高校三年生になりました。趣味も受験も恋も大変です。新入部員の男の子の一言がきっかけになって、マンガ家になることを心に決めるまでのめぐみの紆余曲折は、腐女子でなくても通る道かも。鳩さんの視点はどちらかに偏ることなく、いろいろな人がいていろんな考え方があって、それでもちゃんとコミュニケートすることが大事だよと言っているようです。
この本で面白かったのは、新入部員の男の子ふたりが、「萌え」という境界線の向こうとこちらで話をするところ。マンガを描くけれど生まじめな男の子を、めくるめく萌えワールドに誘う男の子。学生時代にそんなふうに誘われて、すっぽりはまってしまった人も多いことでしょう。それが幸か不幸かはわからないけれど、みんな後悔はしないはず。そんなことを思って読みました。