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10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
感想を漢字で表すなら「哀」ですね,
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レビュー対象商品: 腐った翼―JAL消滅への60年 (単行本)
う〜ん、面白くない。
それは、決して著者の責任では無い。 JALの歴代経営者の怠慢が、誰になっても、何時になっても同じように継続している歴史を悶々と読み続けることが不快、ということだ。 なんのドラマも無いし、なんの感動もない。 一つ感じたのは、JALは日本社会の縮図かもしれないということ。責任逃れと問題先送り、現場を無視した縦割組織や腐った権力闘争等々。 日本国自体が、同じように破綻させるしかないのか、と思わず不安になります。 この本を読んでの感想を漢字で表すなら「哀」ですね。後味悪いです。繰り返しますが、決して著者の責任ではありません。 丹念に取材されており、漏れなく纏め上げられています。お疲れ様と申し上げたいです。
17 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
官製企業の実情,
By ちゃれんぢゃ〜 (鹿児島) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 腐った翼―JAL消滅への60年 (単行本)
本書を手に取った動機は、京セラの稲盛さんがJALの会長に就任したのがきっかけだった。
どんな会社を建て直そうとしているのか?、その辺を知るのが目的。 読んでみて、その目的は十分に果たせたと思っている。 私自身、航空業界には疎く、JALが元々官製企業ということも知らなかった。 本書では、JALの創業当時のことから遡って書かれているので、私にとって分かりやすいものだった。 同時にこれほどの放漫経営を、かなり以前から繰り返してきていたのか、と唖然とする思いだった。 JALが破たんした大きな理由は、いままで、労働組合の問題が大きいと理解していたが、それはほんの一因だった。 為替取引、不動産投資、燃料先物取引、資産評価の水増し、これらで数千億の負債をつくりあげていたらしい。 粉飾決算にもほどがあるし、それらが結果的に税金で補てんされていくということは、情けない気持ちで一杯だ。 納税者であれば、こういった事実を知らなければいけない、と思った。
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
文句なしの面白さ。にしても、JALの再建って大丈夫なの…,
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レビュー対象商品: 腐った翼―JAL消滅への60年 (単行本)
軍事技術であった飛行機を日本で民間に取り入れたのは、1928年の「日本航空輸送」。もっぱら、中国の租界と日本を結んでいたそうです。そして関東軍は1931年にナショナル・フラッグ・キャリアとして「満州航空」を設立、傘下の国際航空はベルリン路線を就航させます。38年には国際航空と日本航空が合併、児玉源太郎陸軍大将の息子である児玉常雄が総裁に就任した「大日本航空」がスタート。そこに御巣鷹山事故当時の高木養根社長は入社するわけですが、敗戦後、GHQによって大日本航空が所有していた機体は全て破壊されたそうです。そして《もともと航空業は軍事利用からはじまっているせいもあり、やたらと規制が多い》(p.27)というあたりにつながっていきます。国家社会主義的な新官僚と大陸浪人的な会社には、高木さんのような転向派や、『沈まぬ太陽』のモデル・小倉さんのようなスターリンばりばり時代の共産党員というのは相性がよかったのかな、と
まあ、後は、官僚や自民党とべったりの関係で、持ちつ持たれつの関係で放漫経営を続けたわけですが、毎年のように発表される経営再建計画は、国鉄末期の状況を想い起こさせます。羽根田JAL Inter社長らの挑戦は退けたものの、西松社長は航空機燃料の先物ヘッジで600億円の差損を出すなど、さらに経営を悪化させ(p.229)、ついに民主党政権となってから倒産に至ります。ここらへんは自民党が借金まみれにした日本を再建中の民主党の大変さがダブリます。 自民党とのもたれ合いでは、航空券のほか、採用が大きかったといいます。つまり、コネでJALの正社員やスチュワーデスにさせたりする、と。それも福田派だけでなく、田中派、中曽根派、宏池会まで及び、政治家秘書なども目をつけた女子大生に「JALに入れてやるから」と手をつけるのまでいたというのはスゴイ(p.87)。
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