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脳死 (中公文庫)
 
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脳死 (中公文庫) [文庫]

立花 隆
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

人が死ぬというのはどういうことなのか。人が生きているというのはどういうことなのか。驚くべき事実を次つぎに明らかにして、生命倫理の最先端の問題の核心を衝く。毎日出版文化賞受賞作。

登録情報

  • 文庫: 560ページ
  • 出版社: 中央公論社 (1988/11)
  • ISBN-10: 4122015618
  • ISBN-13: 978-4122015616
  • 発売日: 1988/11
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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脳死再考 2009/6/30
By Tod
形式:文庫
 1997年に施行された臓器移植法に関しては、当時からさまざまな議論があった。その中の一つが脳死判定であるが、そもそもがタブーの領域に属することもあり、問題そのものの全国民による正しい理解すら程遠いというのが現状であろう。
 まず脳死そのものが滅多に発生するものではない。普通はまず心臓が停止し、血流が行き届かなくなることによって脳が破壊される。99%のケースにおいて、脳死は心臓死よりも後に訪れる。心臓死から脳死までの短い時間は、しかし臨床医師にとってはいかなる興味も引かない。なぜなら心臓を含む臓器はすでに死んでいるからである。
 問題は心臓死よりも先に脳死が訪れる残り1%のレアなケースである。例えば自動車事故やピストル自殺等による頭部の損壊に伴うものが考えられる。むろんこの場合でも、脳に依存している肺が死ねば呼吸が止まり心臓も止まる。しかし人工呼吸器の導入に伴って「心臓が動いている死体」が誕生することとなった。
 脳死を正確に判定できるのか。そもそも脳死を人の死とみなしてよいのか。臓器移植法はむろん両者に対するイエスを前提に制定されているが、立花はこの両者に対してノーと答える。医学に関する予備知識はほとんどなかったという立花だが、玄人顔負けの徹底的な調査と初心者にも分かりやすい明快な説明を両立させているその手腕は見事である。
 立花隆の著作には哲学的センスはほとんど感じられない(意外なことに哲学科卒だそうである)が、その論域の広さと深さと緻密さ、そして何よりも分かりやすさには舌を巻くほかない。臓器移植法に関する議論が再燃している今こそ再読したい、古さを全く感じさせない労作である。
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8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
本書を読んで感じたこと、それは脳死判定基準作成の目的は何なのか?ということでした。
基準作成メンバーの中に移植医が含まれているところに、移植ありきを前提に議論が進められているという指摘は鋭いものがありました。

著者は決して臓器移植を否定しているわけではなく、当時作成された脳死の判定基準に対する疑問を投げかけています。

脳死による臓器提供は、確かに人の生命を救うことができるかもしれませんが、同時に臓器提供者を完全な死に至らしめます。
だからこそ、脳死が完全に「脳死」状態であることを理論づけるべきであるという著者の主張に同感しました。

医学常識や知識に果敢に挑み、細かく丁寧に解説している著者のパワーに感服した一冊でした。

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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:ハードカバー
“脳死判定についてご存知ですか?”自分の命についての疑問がここにあります。「これが脳低体温療法だ―脳死を防ぐ新医療」林 勝彦(著), 人体プロジェクト(著) も合わせてお読みください。
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