患者の立場から生前の記録を残した書物は数多くあるが,脳卒中の体験記は非常に少ないという。脳卒中の患者はこん睡に陥ったり,生き返ったりしたとしても重大な障害を残して,初期の記憶が薄れてしまうからだ。そうした意味でとても貴重だ。しかも,あの世とこの世の境をさまよった体験記,自分のことなのだから,自分で治すという強い意志によって取り組んだリハビリ闘病記,医者の立場としての専門的かつ客観的な記録。脳卒中専門の医師や看護婦ばかりでなく,脳卒中の可能性をもつ私達にも示唆に富んでいる。 (ブックレビュー社)
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