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脳を創る読書
 
 

脳を創る読書 [単行本]

酒井 邦嘉
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

電子書籍化が進む今、やはり従来の「紙の本」がよいのか、
それとも、時代の当然の要請として「電子書籍」がよいのか。
これについては、意見が分かれるところである。
本書では、『言語脳科学』の第一人者が、その問いに学究的な視点から真摯に答えている。
脳の特性と不思議を説き、読書が脳に与える影響に言及しつつ、実際に
「紙の本」と「電子書籍」を使って読書した場合の脳の反応について解説する。
紙の本も電子書籍も、結局は「使う側」の意識がカギを握っているとしながらも、
著者が人にとっての「紙の本」の重要性を強調し、加えて、学校教育の一つの提案である
「電子教科書」について、その安易な移行に警鐘を鳴らす理由とは? 
紙の本」の風合い・質感・活字の存在感をこよなく愛する人も、「電子書籍」の簡便さに
魅了されている人も必読の、脳と読書の意外な関係。

内容(「BOOK」データベースより)

電子書籍化が進む今こそ、問う。『言語脳科学』の第一人者が真に「考える」ためのツールを検証する。

登録情報

  • 単行本: 200ページ
  • 出版社: 実業之日本社 (2011/12/17)
  • ISBN-10: 440810907X
  • ISBN-13: 978-4408109077
  • 発売日: 2011/12/17
  • 商品の寸法: 18.8 x 12 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By 左党犬 トップ500レビュアー
言語脳科学と脳機能イメージングを専門にする研究者が書いた本。限定された入力情報によって想像力を鍛えることが「脳を創る」ことになるというのが基本的主張だ。

著者は自然科学者であり、いわゆる「理系」であるが、「紙の本」も「電子書籍」もともにメリット・デメリットがあると冷静に分析している。「電子書籍」が優位だといっているわけでもないし、「紙の本」でなければダメだなどと主張する守旧主義ではない。検索目的であれば電子書籍のほうに優位性があるのは当然だし、本にチェックや線引きしたり書き込みすることでカスタマイズする点においては紙の本に優位性があるというのは、経験的にみて十分理解できるところだ。冷静な議論を行うためには、著者のような整理が必要だろう。

重要なことは、「紙の本」であれ「電子書籍」であれ、活字を読む際には想像力を必要とするということだ。想像力を鍛えることで、文脈(コンテクスト)を読むチカラが鍛えられるのである。著者は、「空気を読む」という表現は使用していないが、「行間を読む」とは文脈を読むチカラのことであり、これまでの知識や経験の蓄積をつかって「想像力で補う」ことを意味している。活字を読むことの効用はきわめて大きい。

やや「教養主義的」な発言がみられるが、そういった趣味の世界の発言は脇に置いておいても、使い分けが重要という著者の主張はきわめて穏当なものだといえるだろう。「電子書籍」時代に入ったいま、とくに若者を教育する立場にある人には読んでもらいたい本である。
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副題にある電子書籍と紙書籍の比較は後半で行われており、前半は読書の効能や、生成文法や分離脳の話もふくむ言語脳科学一般の話。

読書の効能にかかる部分は著者の経験や一般常識を元にしており説得力に欠ける。読書(文字)は情報量が少ないので想像力を働かせるというのはその通りかもしれないが、それがまるで脳の発達に役立つかのような主張をするには実証的な裏付けが不十分ではないだろうか。

電子書籍に感じる違和感はなぜかという話では、文章の様式が失われるからではないかというが、「様式」が何なのか説明されていないので意味不明になっている。紙書籍に印刷するほうが原稿の誤字を見つけやすいことについては、文字の位置が変わらない(電子書籍だとスクロールすれば位置が変わる)ことを原因にあげているが、これももっと裏付けがあればおもしろいのにと思う 。それが十分でないので推測の域を出ていない。印刷されていれば、原稿を手に持ち読みやすい姿勢をとって集中して読める。実はそれが重要なのかもしれない。考慮すべき要因は他にも多数あるのに丁寧に考慮した形跡がないのだ。

電子書籍と紙書籍の使い分けの話は、電子書籍を何冊か読んだことがあれば誰でもわかること。電子書籍は検索が便利だとか、紙書籍は余白に書き込みしやすいとか。手に入れる喜び、初版本の価値云々というのはよくわかるが好みの問題であって使い分けという話とは別ではないだろうか。脳科学者という肩書きで書かれたものにしてはちょっと内容が薄いように思う。
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