運動制御のNeural network理論に基づいて、運動制御、運動学習、小脳の運動モデル、
軌道形成の運動計算、最適化軌道モデル、を生み出すための運動制御回路を
詳細に解説した書籍。
第9章以降は、マーの視覚の計算理論、そして、それを修正しようと試みているが、
運動系と視覚系の共通点、相違点が明確になされていないため、マルコフ場モデル
など、既存のモデルの当てはめとかきあつめになってしまい、真のモデル構成が
できていない、という点で、評価を4にした。ただし、この本を超える書籍
および計算理論が、日本にても、そして、世界でも未だに提出されていない、
という点を指摘しておきたい。 その点で、新しい視覚計算論モデルを構築しようとした、
という意図は評価されるべきだ。
信号の双方向性に関する議論は、運動制御の場合、入力、プロセス、出力が
明確に定義できるため、フィードフォワード、フィードバックの定義が容易であるが、
視覚系モデルのため、何を出力に定義するか、というところから入らなければならない、
という難点がある。そこを避けて通っているところが、残念なところであるが、
実はこの問題自体、大問題である。