商品の説明
脳科学,認知科学の専門家がインタビュー形式で脳の秘密と深淵を分かりやすく説いてくれるのが本書である。脳のどの部分がどういった機能を受け持っているのかは解明が進んでいる。しかし,それらがどのように統合され,“脳”として機能しているのかはいまだに謎。こうした分かっていること,分かっていないことを脳科学の最先端から解説している。脳細胞自体は極めてデジタルな動作をする一方,コンピュータでは簡単に再現できていない。その本質的な理由を本書から知ることができる。
(日経バイト 2004/10/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
出版社/著者からの内容紹介
内容(「BOOK」データベースより)
内容(「MARC」データベースより)
著者からのコメント
この本では、脳科学の現状を、なるべくリアルに、何がわかっていて、何がわかっていないのかをご紹介しました。
人間の脳の可能性は、新しいことを思いついたり、正解が何かわからない状況で決断し、実行したりする場面で最も発揮されます。
ここのところ、日本では、電車の中で化粧をする人は前頭葉の機能が衰えているとか、ゲームをやると脳機能障害になるとか、ドリルをやると前頭葉が鍛えられるとか、脳を単なる「機械」であるかのように扱う本がブームとなってきました。
これは、国際的に見ても、日本にだけ見られるきわめて不思議な現象です。
このような「脳の決めつけ」と、近年の知のデフレ現象は関係していると私は思います。
「最初のペンギン」とは、海の中に危険があるかもしれないけど、勇気を持って飛び込む一番最初のペンギンを指します。
日本人は、「これさえやっていれば大丈夫!」というメッセージの中に安住するのではなく、むしろ自ら進んで最初のペンギンになる勇気を持つことが必要なのではないでしょうか。
正解が何かわかっていることを、繰り返し早くやったからといって、生きる上で本質的な力がつくのでしょうか?
人生の有り様をありのままに見たとき、ホントウにそんなに決まり切った世界がそこにあるとお思いですか?
本書は、「これが正解!」と決めつけてもらいたい人には、あまりありがたくないのかもしれません。しかし、このままでは、日本人は「これが正解!」の安全圏の中にまどろんだまま、国際競争の中で置き去りにされてしまう、そんな危機感を持っている方々には、ぜひ読んでいただけたらと思います。
茂木健一郎
著者について
茂木健一郎 Kenichiro Mogi
ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、東京工業大学大学院客員助教授、東京芸術大学非常勤講師。
1962年東京生まれ。東京大学理学部・法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。著書に『脳とクオリア』日経サイエンス社、『心を生みだす脳のシステム』NHK出版、『意識とはなにか--<私>を生成する脳』筑摩書房、『スルメを見てイカがわかるか!』角川書店(養老孟司との共著)、などがある。
専門は脳科学、認知科学。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究し、ソニーのQUALIAプロジェクト・コンセプターとしての活動も行っている。
【本書のナビゲーター】
歌田明弘 Akihiro Utada
ノンフィクション作家、ライター。
1958年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。青土社の『ユリイカ』編集長を経て独立、メディア論や表現論から現代社会論まで幅広く執筆。インタビューも数多くこなし、硬軟使い分けるそのスタイルにはすでに定評がある。著書に、『マルチメディアの巨人』ジャストシステム、『本の未来はどうなるか』中央公論新社、『インターネットは未来を変えるか?』アスキー、『「ネットの未来」探検ガイド 』岩波書店、など多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1962年生まれ。東京大学理学部・法学部卒業、同大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現在、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、東京工業大学大学院客員助教授
歌田 明弘
1958年生まれ。東京大学文学部卒業。『現代思想』編集部、『ユリイカ』編集長を経て、評論・ノンフィクションなどを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)