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23 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
脳のアクアポリン,
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レビュー対象商品: 脳のなかの水分子―意識が創られるとき (単行本)
2003年、水チャネルの発見によりJohns Hopkins大学のPeter Agreにノーベル化学賞が授与された。彼が、赤血球膜蛋白を調べて行くうちに発見した水を選択的に通す輸送体は水チャネル(アクアポリン)と名付けられ、その類縁蛋白も次々と発見された。原核生物から真核生物に至るまで共通に存在する輸送体として、いかにもその機能が重要であろうと思わせる、そんな膜蛋白である。脳では、どうか? それには、既に答がある。ニューロンにはアクアポリンは存在しない。そして、グリアにはアクアポリンが存在する。それが、アクアポリン4である。 脳科学者・中田力は、本書の中で、脳における水の重要性を説く。 脳の環境を保つための安定したバッファーとして。そして、何よりも熱力学的に脳が確率論的自己形成を行うという「渦理論」の担い手として。 彼の「渦理論」には熱対流を起こす媒介が必要であり、それが水である。水のクラスター構造が全身麻酔薬の作用機序にかかわるというポーリングの説を登場させ、そしてアクアポリンの役割を述べている。 中田氏は、脳のグリアが形態学的に示すマトリックス構造は発泡スチロールのような構造であり脳神経を守る緩衝材の役割を果たし、その形成にはグリアのアクアポリンが大切であると主張する。 一方、この世には、脳にアクアポリン4が存在しないマウスも誕生している。驚くべき事に、そのマウスは一見正常に見え、しかも脳虚血を起こさせると、むしろ正常マウスより脳浮腫になりにくい事が報告されている。ともかく、マウスが、寝て、起きて、食事して、日々の暮らしを送るには、アクアポリン4は無くても困ってなさそうに見える。 中田氏が自説を証明するためには、この「アクアポリン4・パラドックス」に対する明確な解答を示さなければならないだろう。
58 人中、44人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
水分子と意識の関わりが見えてきません。,
By qwe (京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 脳のなかの水分子―意識が創られるとき (単行本)
『意識は脳のなかの水から生まれる!』という帯を見て購入したのですが、誇大広告でした。この本は水分子と意識の関わりについては明確に示していません。感想です。 この方の著書を初めて読みましたが、解りにくいところ、論理の飛躍が多数見受けられます。水分子と意識の関係にかなり深い部分にまで解説してくれると期待したのですが、全体的には大雑把な科学史に触れているだけの感じがしました。物理を専門的に学ばれている方はイライラしてしまうようなところがいくつかあると思います。 極め付けが、最終章の結論部分。 『意識とは・・・、現象論的いえば、大脳皮質のニューロンがランダムに発火している状態である。脳が情報を受け入れる準備のできている、覚醒した状態である。(当たり前じゃないでですか!)意識の理論が、ほとんどその完成型に達した瞬間であった。(???)』と結んでいます。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
正式な論文を提出するべき,
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レビュー対象商品: 脳のなかの水分子―意識が創られるとき (単行本)
脳の形成や、脳の比重が低い理由、未だ解明されていない全身麻酔のメカニズムなど、アイデアがとても面白いと思います。ぜひアイデアだけでなくより詳細な理論構築・実証をもって論文を提出をして、著者の言う歪んだ学会と戦ってほしいです。メンデルだって論文を出していたから死んだ後でも評価されたわけですし。
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