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脳と心をあやつる物質―微量物質のはたらきをさぐる (ブルーバックス)
 
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脳と心をあやつる物質―微量物質のはたらきをさぐる (ブルーバックス) (新書)

生田 哲 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

脳と心に快楽や恐怖をもたらす薬と食べ物
なぜだか頭の冴えるときとボケるときがある。なんだか心が晴れる日と憂うつな日がある。そのとき脳ではたらいている物質は、食べ物や大衆薬を通して日常的に摂取している。脳と心の“薬”と“毒”の正体を見る。



内容(「BOOK」データベースより)

脳と心に快楽や恐怖をもたらす薬と食べ物。なぜだか頭の冴えるときとボケるときがある。なんだか心が晴れる日と憂うつな日がある。そのとき脳ではたらいている物質は、食べ物や大衆薬を通して日常的に摂取している。脳と心の“薬”と“毒”の正体を見る。

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5つ星のうち 5.0 脳をあやつる物質, 2004/4/10
By カスタマー
脳は数多くの物質によって有機的に構成され、情報を記憶・処理している。当然、特定の物質の多い少ないが、脳に影響を及ぼすこともある。それを丁寧に解説した一冊。例えば、以下のような具合だ。

・眠りたくても寝つけないときは、メラトニンのもとになるトリプトファンを多く含んだ牛乳、ピーナッツ、アーモンドを食べるとよい。寝つきがよくなるはずだ。

・やる気のもとになるチロシンを多く含むのが筍。チロシンが活用されるためには糖類も同時に摂取するこが必要で、タケノコご飯が最適。
・ストレスを受けると血液中から亜鉛が減り、銅が増える。ストレス耐性を高めるには、亜鉛を多く含んだ「牛乳」「豆類」を取る。亜鉛は現在でもっとも不足しているミネラル。

また、ストレスで「血液・脳関門」の機能が100倍も弱くなる可能性がマウス実験で確認されたそうで、これも怖い話だ。強いストレスがあると、大切な脳を守る関所である「血液・脳関門」の機能が低下し、通常では絶対に侵入しない物質が脳内に入り込む可能性がある。その知識もこの本ではじめて知った。強烈なストレスがあると頭がうまく働かない経験が誰にでもあると思うが、脳関門が機能低下し、通常はない物質が脳内に侵入し、有機的な反応システムに影響を及ぼしているかも知れない。

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56 人中、52人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 化学物質が脳で果たす役割がよく分かる, 2003/6/29
By 簿記受験生 - レビューをすべて見る
(TOP 50 REVIEWER)   
よく、うつ病や自律神経失調症に関する本で、神経細胞とシナプスの図が載っていますが、何で神経細胞で電気信号として伝わる情報が、シナプスで神経伝達物質(セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン等)に役割が引き渡されて、また化学物質が神経細胞の受容体に取り込まれることによって電気信号に戻るのかという根本的な疑問(脳科学を知っている方には常識なのでしょうが)があったのですが、本書の前半部分を読んで氷解しました(要点は、食塩の組成物質であるナトリウムイオンと塩素イオンが絡んでいる、詳しくは本書を参照のこと)。

ざっと列挙すると、モノアミン、セロトニン、炭酸リチウム、ベンゾジアゼビン、ドーパミン、アセチルコリン、カフェイン、プロスタグランジン、アスピリン(ア!セチルサリチル酸)、メラトニンなどの脳内伝達物質や薬品や嗜好品に含まれている物質、アミノ酸、糖類、ミネラル、カプサイシンなどの栄養素が脳でどのようにふるまうのか詳しく解説されています。

同著者で同じくブルーバックスから出ている「脳の健康」と併読することをお勧めします。

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29 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 化学の知識のない一般読者にも理解しやすい本, 2006/10/3
By 萩原 湖太郎 - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   

 素人向けにわかりやすく書かれた、脳内の神経伝達物質に関する話。

 前半において、心が脳のはたらきによって生み出されていること、脳神経細胞間の興奮伝達のしくみ、各種の神経伝達物質の量とバランスが重要であること、等が説明されている。神経伝達物質として主に取り上げられているのは、ノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミン、アセチルコリン。それらの過不足によって、躁鬱病、統合失調症、強迫神経症、不安、パーキンソン病、アルツハイマー病、等が引き起こされる仕組みと、治療薬がどのように作用するのかが簡潔に記述されている。後半では、日常的に口にする食物や飲料、カゼ薬・鎮痛剤、等に含まれている化学物質や、アミノ酸、糖類、ミネラル、等が取り上げられている。

 脳内の神経伝達物質のバランスがとれていれば平常心が保たれる。心の病の原因はそのバランスが崩れたことだから、バランスを取り戻せば全て元通りになる・・・。こういった過度とも言える単純明快さが全編を貫いており、化学物質の知識をもたない一般読者にも理解しやすい本に仕上がっていると思う。どこで区切るのかわからないような長い化学名がいくつも登場するがあまり苦ではなかった。むしろ自宅にあったカゼ薬の成分表と見比べながら楽しく読んだ。シナプスでの興奮伝達の仕組み等、詳しく説明しようとすると複雑になりがちなところも、素人にもわかる程度に単純化してわかりやすく説明されていると思う。

 全体として面白く読んだが、神経伝達物質のバランスさえ保たれていれば万事OKと言わんばかりの物言いには少々反発も感じた。神経伝達物質のバランスの重要性に著者がおいているウェイトがバランスを欠くほど大きいように感じたからだ。

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