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脳と心の量子論―場の量子論が解きあかす心の姿 (ブルーバックス)
 
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脳と心の量子論―場の量子論が解きあかす心の姿 (ブルーバックス) [新書]

治部 眞里 , 保江 邦夫
5つ星のうち 1.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 987 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

人類最後の知の大冒険!
意識科学についての国際会議、国連大学にて開催決定!!

心の本体に物理学で迫れるのか!?
いっしょに仮想宇宙船エルヴィン号に乗って脳の組織を探検する冒険旅行に出かけましょう。量子場脳理論を武器にしたあなたが目にする心の本体は、記憶を蓄えた脳組織から絶え間なく生み出される光量子の疑集体!

内容(「BOOK」データベースより)

心の本体に物理学で迫れるのか!?いっしょに仮想宇宙船エルヴィン号に乗って脳の組織を探検する冒険旅行に出かけましょう。量子場悩理論を武器にしたあなたが目にする心の本体は、記憶を蓄えた脳組織から絶え間なく生み出される光量子の凝集体。

登録情報

  • 新書: 268ページ
  • 出版社: 講談社 (1998/5/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062572168
  • ISBN-13: 978-4062572163
  • 発売日: 1998/5/20
  • 商品の寸法: 17.2 x 11.2 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 1.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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36 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
脳もニューロンという物理的な素材から構成される以上、その脳が生み出す心についても、物理法則が適用できるに違いない、というのが今ホットな話題です。少し古典的なところではペンローズ(「皇帝の新しい心」)やワトソン(「DNAに魂はあるか」)らが提唱した考え方です。
その中にあって、心と自由意志に与えられている「ファジーさ」を、確率論である量子論で説明しようと試みるのが量子場脳理論です。この理論自体も、量子論が、確率論的で決定論的なものではないため、それと心の自由性に共通点を見出した、安易な仮説のような気がしないのでもないのですが、考え方としては面白いのでこの本も手にとって見ました。
が、タイトルにだまされました(前置きが長くてすいません)。この内容であるなら、脳科学研究者の端くれとして言わせて貰えば「脳と心」という言葉は使って欲しくないです。内容はシュレーディンガーの波動方程式の説明に終始しており、脳と心との関連性について本質的なところは何も得るところがありません(しかも波動方程式の説明がわかりにくく、結局ものにはできない。物理化学の教科書のほうがよっぽどわかりやすい)はっきり言って著者は脳神経科学について勉強不足な気もします。著者紹介の項目も茶目っ気を出しているのでしょうが、「文学部出の理学白紙」などとかかれると、この内容ではマイナス要因にしかなりません。心についての著作と思って読むと時間を損すると思います。
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
脳と量子 2004/5/8
By カスタマー
形式:新書
この本は、量子力学の説明の部分自体はわかりやすかったのだが・・・。
肝心の脳との関係については、いまいちSFチックな説明しかしていなかったと思う。

読んでて感じたこととしてこの人たちはどうやら脳の知見について根本的に無知である。シナプスが記憶を担うとすると、記憶はシナプスの数しか担えず全く数が足りないとか、学部学生でも仰天するようなことを書いていることさえあった。

それで、彼らの意見の根拠は、自分たちの学説は、アインシュタインの相対性理論のように厳密な式によってでてきたもんで、絶対正しい。実験屋があとはそれを発見すればいい。となり。(まともな物理学者も脳科学者が本気にする主張だとは思えませんが)

現在わかっているシナプスについての知見とどう折り合いがつくかというと、もちろんシナプスも正しいのである。両方によって説明されるのである、程度しか書いてない。

このような見識で、よく何度も生物学者を戯化して、こんなことでは、エルヴィンさんに笑われてしまいますなどとバカにできたものだとその怖いもの知らずっぷりには感心したというか何というか・・・。

自分の説を信じて疑わず、他の分野他人の意見には無知で批判し、見下すというのを具現化した感じだった。彼らの説の正否はわからないが、私には、彼らの説が、遺伝子と発生を量子力学で説明しようとした物理学者の二の舞になっても不思議ではない。遺伝子を量子力学で説明しようとしたエルヴィンさんもきっとそう思われることだと思う。
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17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
この本は残念ながらとても他人には推薦できない。初歩的なレベルの技術的な間違いさえ散見される。

その様な初歩的な間違いの例としては、例えばp49の図17の水分子の分極状況である。この絵では酸素の側が+に水素が結合している側が−に分極しているが、もちろん実際には水分子は全く逆で、酸素側が−で水素側が+の電気双極子である。その事は、例えば金属の陽(正電荷)イオンに水が配位する場合には酸素原子側が金属イオンに近い形になっている事実(結晶解析などで膨大な実験データとして蓄積している事実)から明らかである。最初、この分極の絵を見た時には、この絵だけが書き間違っているのかと思ったが、文中も全て酸素の側が正の電気双極子だと説明しているのを見て非常に呆れた。この程度の事実(水分子の電気双極子としての向き)は、研究者はおろか、理工系ならば学部学生でも常識だろう。

その様な初歩的な間違いもさる事ながら、内容そのものがほとんどナンセンスである事が、本書の本質的な問題である。

例えば、p148の冒頭のパラグラフは「生命とは電気双極子としての水分子が織り成す動的な秩序を保った電磁場である」という趣旨の一文があり、その後の数ページにわたり、それが生命の本質であるかの如き話が続くが、水分子が動的な秩序を保って運動するのは、生命の一面(非平衡な定常状態)に過ぎない。例えば、ジェットエンジンの排気ガスは同じ成分で同温同圧の気体を容器に閉じ込めた場合よりも秩序が高い、つまり、ガスを構成する分子の運動方向はほぼ揃っており、だからこそジェット排気は推力を生み出して飛行機を飛ばせるのだが、だからと言って「ジェットエンジンは石油を食物とする好気性の生命である」などとは誰も言わない。非平衡で低エントロピーの定常状態を維持する事は生命の一側面に過ぎない。

更にナンセンスな点は、色々と難しそうな名前の量子場が具体的に記憶とどう関わるかに関して結局は何も言っていない、という事である。

結局、この本は「記憶や心というマクロな現象の根底には量子場が関わっている。その量子場とは神経細胞中の水分子の電気双極子としての電磁場であろう」という以上の事は何も言っていない。しかし、物質界の現象である以上、全ての現象の根底には量子場という物質界を支配する根本原理が関わっているのは自明である。つまり、自明なステートメントを「心」というさも意味有り気なキーワードと絡めただけという事である。

つまり、この本での心や記憶に対する場の量子論を用いた説明は、「人工の脳」つまりコンピュータのソフトウェアに喩えて言えば、「パソコンでのExcelやWordの動作の本質は半導体のバンドギャップと電荷移動にこそある」という説明と同程度の代物という事だ。そんな説明に何の意義があるだろうか?
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