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脳と創造性 「この私」というクオリアへ
 
 

脳と創造性 「この私」というクオリアへ [単行本]

茂木 健一郎
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

生きることは創造的であること。天才の特権というイメージ、コンピュータのアナロジーを越えて、創造性のひみつを脳科学者が探求する。

脳と創造性はどのような関係にあるのか。創造性とはそもそも何か――。
このような問いは、現代においてきわめて重要であるにもかかわらず、誰も正面切って論じようとはしなかった。創造性を天才の神秘のインスピレーションと見做したり、脳をコンピュータのアナロジーで考えるなど、様々な固定観念が立ちはだかっていたからかもしれない。
創造性の脱神話化、論理と直観、不確実性と感情、コミュニケーションと他者、感情のエコロジー、クオリアと文脈、一回性とセレンディピティ、個別と普遍。
以上のような切り口から、著者は、脳を単なる閉鎖系として扱うことなく、ダイナミックで予測不能なカオスとしての「生の現場」に切り込み、脳と創造性の秘密を探っていく。この世界で生命、人間、そして脳が創造性を発揮することの根っこに迫る。
養老孟司氏推薦! クオリア問題をライフワークとする著者の新境地。

内容(「BOOK」データベースより)

クオリアは、あくまでも私秘的な(プライベートな)体験である。その私秘的な体験が、逆説的ではあるが、個別を超えた普遍性を支える。確かに、自分の見ている赤と、他人の見ている赤が同じであるということを確認する術はない。しかし、意識の中で感じるクオリアこそが、私たちの生み出す様々な科学、文学、芸術上の作品の普遍性を担保するのである。その普遍性への根拠のない信仰を抜きにして、創造の苦しみに耐えることなどできない。

登録情報

  • 単行本: 235ページ
  • 出版社: PHP研究所 (2005/3/19)
  • ISBN-10: 4569633536
  • ISBN-13: 978-4569633534
  • 発売日: 2005/3/19
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 169,499位 (本のベストセラーを見る)
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18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
コンピュータと人間の脳の違い、それは創造性があるかどうかということにかかっているのですね。人間の何気ない会話をコンピュータがすることはかなり難しい。そういったとっても興味深い創造性を掘り下げた内容です。様々な発見にみち、脳と意識と創造性についてともに考えていけることが非常に面白いです。

今回一番感銘をうけたのは「人生の中で忘れられない思い出があったとしても、無理をして二度繰り返すべきではない。一度だけで良い、一度でもそのようなことがあれば本望だ、という潔さこそが、人生をうまく生きていくための知恵である。そしてこのような一回性の経済学は、芸術の本質と無縁ではない。」というところでした。

一回しかおこらないから「今、ここ」が生き生きと生きてくるということであり、そのことが逆に脳のアーカイブに印象深く記憶され、決して消え去ることがないということなのです。その記憶は新しいことをはぐくんでいくのですね。どうしてもその一回性を惜しみ、執着してしまい勝ちですが、創造的に生きるということは、その一回性に賭け、そして、さらにまた新たなものを生み出すということなのですね。

今、一番必要とされる創造とはなんなのかということを茂木さんと共に、共感しながら読み進められる非常に楽しい本です。茂木健一郎さんは一番受けてみたい授業NO1に選ばれている人気の先生です。東工大と芸大で教えていらっしゃいますね。私もいちど機会に恵まれるのなら受けてみたいと思います!
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20 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
とにかく疾走感が心地いい。

読んでいて元気になります。

創造することへの勇気が出ます。

「自分のやり方でよく生きればいいんだ」と思えることで

ぶれかけていた心が助けられます。

とにかく、私のなかで茂木さんの著書中ではこれがベストです。

また、「海馬」(池谷祐二・糸井重里)も

あわせて読むことを強くおすすめします。
このレビューは参考になりましたか?
32 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By NAGATA
形式:単行本
従来の文脈に収まりきらないこの本は、世の中を動かす生命の予感を感じさせる「創造的」作品です。
 ニーチェは『ゲーテとの対話』を「ドイツ語で書かれた最高の書」と評したそうですが、私は茂木先生の『脳と創造性』および『脳と仮想』を「日本語で書かれた最高の書の双璧」と勝手に思っています。
 この本で私の心に残った部分を以下に挙げてみます。

・創造性は、全ての人に与えられている。
・生命は、その本質が論理的・意識的統御の不可能性にあるため、コンピュータと全く異なる。生命に支えられた創造性は、決して予定調和の中に納まらない。結果を気にせず、まず生命を躍動させて創造行為を行うべし。
・直感は、不確定な事態に対する最も適切な対処法。
・人間が不確実性と向かい合う際には、好奇心、悦び、心理的な安全基地、そして時には蛮勇を必要とする。
・創造のプロセスにおいて他者とのコミュニケーションは不可欠。
・人は、「ふり」をすることで新たな自己をも創造し、それはときに普遍に達する。
・脳の中の図式と世界の中の現実との間に生じる「ずれ」を通し、自らの中にある偶有性図式が修正される。
・世界の中に隠れた偶有性を模索することで初めて生み出されるものはぎこちない。
・人が体験する様々なものの質は、ユニークなクオリアで決まる。ユニークかつ私秘的なクオリアに寄り添い、それを引き受け愛することで、公共的な創造が生まれる。
・体験は、一回しか起こらなくても、重要であれば脳内で文脈を形成し「私」を変化させる。

抽象的な言葉が多く一見難解ですが、あらゆる分野の知見を動因した説明により、鼻血が出るほどexcitingな本となっています。著者の教養と真摯さは、凄過ぎます。こういう人を真の哲学者と言うのでしょう。
 褒めすぎと思われるかもしれませんが、それは私がマキャベリ的知性から離れてこの本を「愛して」しまったからかもしれません。

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投稿日: 2005/3/27 投稿者: 永澤 護
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