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世の中についての、当たり前でない、しかし実に明快な見方を提供するのが、社会学の本当の使命だ、というのである。
この書には、出版されてないが、密かに出回っている翻訳書があって、そのタイトルも『社会学的洞察力 : 非自明的社会学序説 : (理性・神・権力・犯罪・愛)』という。こっちの方がよく内容を伝えている。
我々が当たり前だと思っている理性(合理性)、神様(宗教)、権力、犯罪、そして愛について、実に当たり前でない、しかしとっても明快な論述が展開される(しかもとても短い)。
この本を知ったなら、そして読んだなら、いろんな人たちが(専門家や評論家が)したり顔で社会や世界や世間を論じているのを見て、実に底が浅く、どこかで聞いたような事を、自分で疑いもせずに、繰り返しているだけだということがわかるだろう。そして、そんな人たちでつくられる社会の方は、実に底もふところも深いことに感じ入るだろう。
社会学で何か1冊というなら、迷わずこの本を。あとは、どんな学術書を読んでも、まるで社会学のように、その底から理解したり批判したりできるようになる。
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