以前から我が国の核エネルギ利用には平和であれ軍事であれ、左翼系と石油利権などの妨害工作があり世論がおかしくなった事、又エネルギー資源の経済性や安定性の点で再生可能エネルギーが決して主役になれない事も十分に認識されていない事に強い義憤を感じてきた、核には縁のない一人の研究者です。その義憤は福島事故後に、強い亡国の危機感になりました。電波芸者、言論、知識人、政治家、ニセ学者などの脱原発の運動の跋扈には吐き気を催しそうな嫌悪感を感じて来ました。そういう立場からこの著作はなによりも、溜まりに溜まった溜飲を下げさせてくれる歯に衣をきせぬ時には下品とも思えるほどの辛辣な脱原発批判がとにかく痛快です。趣旨根幹については先生と全くといっていいほど同じ意見であったので、この本で新しい知識を得たのは4章の在日の思想的背景くらいでした。核なくして日本の未来なし。こんな重大な事実にどうしてこれほど無知になったか本当に情けない。自分の周辺でも結構の学歴の人間がこんなことも気付かない。ちょっと勉強すれば、放射線防護のLNT仮説の崩壊や放射線ホルミシス効果の存在はもはや否定しよう無い科学的事実です。再生可能エネルギに経済性、量、安定性が欠けていることもすぐ判る。要はこの3つを兼ね備えたものは結局化石燃料と核しかない。これら明確な事実を歪曲する小出や武田などの稚拙なごまかしを見抜き、管や孫らの恐ろしい陰謀を暴くそのディベートの辛辣さにとにかく胸のすく思いだった。ただ敢て1点だけ同意できない事がありました。トリウム炉は未来の技術として可能性はあるはずです。もちろんこれを持って従来の高速炉などを切って捨てたり、あるいは核不拡散の切り札と主張する古川先生の主張は中川先生の言われる通り欺瞞です。又、日本がプルトニウムを保有しているだけで潜在的な核保有国としての大きな抑止効果を有することも大切ですし。それと急いで出版されたのか、構成には無駄や傷もあります。ただ売国奴達のデマゴーグに対して早く反撃することも大切ですから、とにかく迅速に出版して頂いた事に感謝したい。次回はもう少し緻密なものをお願いいたします。ところでこの問題ほど良い人間のリトマス紙はない。今はやりの橋下など所詮はB級と判別できる。知りうる範囲では石原氏と自民党で地下原発を主張している連中くらいですね、まともなのは。