地方の「総郊外化」,退廃化に危機感をもつ三浦らの著者たちは,それぞれの立場から解決への努力をはらっている.三浦は解決のヒントを東京にもとめているが,「商店主自身が街に住み,街に愛着を持って店を開いていれば,自然と人口も増える」というのはあまりに楽観的なかんがえだろう.渡もニューアーバニズムに解決策をもとめ,「もう一度東京のよさを学ぶ」ことをすすめている.馬場は日本橋を拠点として,まちの再生をめざしている.
さまざまな分野の著者たちは「ファスト風土化」に危機感をもち,そこからぬけだすヒントが東京にあるという点で共通するかんがえかたをもっているようにみえる.しかし,それがなぜなのかが,はっきりとはみえてこない.