タイトルだけで、内容を想像出来る人は多くないと思いますが、(健康に)良い事だと分かっていてもなかなか実行に移せないダイエットと、企業の戦略の実行の困難さを説く、戦略(の実行困難性)に関する本です。
“浮気を半分にしても結婚生活は改善しない。飲む量を半分にしてもアルコール依存の問題は半減しないし、喫煙を半分にしても肺ガンの危険性は減らない。
組織の戦略でも同じだ。「ほとんどの時間、そこそこうまくやる」くらいでは、真の競争力は得られない。ちょっと試すだけでは効果がないのと同様、「短期的な」戦略(これ自体が形容矛盾)もうまくいかない。短期的な目標を追求することは、そもそも「反」戦略的であり、自滅を招く。”という一節を読んで納得を感じる方は、手にして損が無い本だと思います。
戦略を間違えるものは少なく、また企業間でも大きな差は生まれない。むしろ、企業間の差は、戦略の実行力の差によるものだと説き、「戦略」「顧客」「マネジメント」といった観点から、何が障害で、どうすれば戦略が実行されるかを、コンサルティング会社のコンサルタントという世界でも珍しい特殊な職務経験を持つ著者が経験をふまえて語るないようには説得力がある。