まず、これは脚本であり、
小説ではありません。
脚本に関しては、
見慣れてれば問題ないと思いますが、
脚本は、場面ごとに区切られ、
登場人物のセリフと、
その行間や手法を説明する「ト書き」で、
構成されています。
なので、慣れていないと、
やや読みにくいかもしれません。
また、本編の脚本部分は、
思った以上にあっさりで、
想像以上に短く感じました。
これが映画となれば、
多少の修正が入ったり、
追加のシーンもあるとは思いますが、
この脚本は叩き台というか、
必要最低限の分量な気がしました。
つまり「読み物」としては、
シンプルで少し地味だと思いました。
しかし、アニメ化されるのなら、
人物の動きや風景描写、
心地の良い「間」を作ると思いますので、
如何様にも化ける可能性もあるのかな?
と思いました。
この時代の独特の雰囲気や表現方法、
そして、クライマックスの演出など、
色々と想像できる余地があるのは、
それはそれで面白いものだと思います。
巻末には、声の出演だと思われる、
有名なキャストが名を連ねていますが、
これがどう面白く出来るだろうか?
とイメージボードを見ながら、色々と可能性を感じます。
総じて、今の段階から、
映画の方まで論じるのは出来ないと思いますので、
脚本としての面白さは、
今の段階では、冷静に見て、
このくらいが妥当だと思いました。
ちなみに、このレビューは、
高橋千鶴のコミックを、
まだ見てない段階でのレビューです。
<本の構成>
まず、こちらは文庫ではなく単行本です。
大きさは13.2cm×19cm×2.4cm。
ページ数は、
巻頭のイメージボード、絵コンテ編は、
オールカラーで32ページ。
その他(脚本の本編含む)は134ページです。
ページの詳細は、
以下の通りです。
※( )著者で、< >はページ数です。
・「コクリコ坂から」の企画の話(宮崎駿)<7>
・登場人物紹介リスト <2>
・脚本 コクリコ坂から <95>
・脚本が出来るまで(丹羽圭子) <22>
・高橋千鶴のコミック「コクリコ坂から」
ぼくの少女マンガ体験(宮崎駿) <16>
・「コクリコ坂から」映画化にあたって(佐山哲郎) <5>
・映画スタッフ・キャストリスト <2>