田口選手の生き方、プレースタイルは大好きですし、本人のHPでのメール日記や本での語り口も魅力的で素晴らしいと思っています。これまでの苦労話を笑い飛ばし、自分の生きる道をもがきながらも見つけて、でもその過程を決して深刻に読ませない話はどれも興味深いものです。ユーモアにあふれた文章はアメリカのちょっとした日常もなぜかオチの付いた話?になってしまうところは本人の人徳のなせるわざでしょう。正直、イチローを取り上げた本よりもずっと人間くさくて存在を身近に感じます。
しかし、この本に関して言えば出版社が“PHP”のためかあまりに美談化されているようにも感じます。田口選手のメール日記を再構成した「何苦楚日記」や「タグバナ」とは趣が違うと言うことです。
きっと編集者が取捨選択してしまったのでしょうが、メール日記にあんまり手を加えずに自分としてはそのまんま綴ってくれたら良かったのにと思ってしまいます。本人はまだまだ現役で頑張っているのですから、こういった構成の本は引退してからでも良かったんじゃないでしょうかね。