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能面殺人事件 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫)
 
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能面殺人事件 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫) [文庫]

高木 彬光
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

資産家の当主が、寝室に置かれた安楽椅子で死んでいた。現場は完全な密室状態で、死体には外傷がなかった。傍らには呪いを宿すという鬼女の能面が残され、室内にはジャスミンの香りが妖しく漂っていた。デビュー第一作にして、新趣向に挑み、絶賛された第三回探偵作家クラブ賞受賞作。同時期の短編「第三の解答」「大鴉」を収録。

登録情報

  • 文庫: 415ページ
  • 出版社: 光文社; 新装版 (2006/2/9)
  • ISBN-10: 4334740227
  • ISBN-13: 978-4334740221
  • 発売日: 2006/2/9
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
本作品は、作者の処女作『刺青殺人事件』に次ぐ長編第2作にして、第3回日本探偵作家クラブ賞(現・日本推理作家協会賞)受賞作品である。
『刺青殺人事件』は前年にやはり同賞の候補作品として坂口安吾『不連続殺人事件』、横溝正史『獄門島』と最後まで争った作品で、最終的には『不連続〜』に敗れはしたものの、片や文壇の巨匠、片や無名の新人作家では、審査員が安吾の方に肩入れしたのは当然で、そうでなければ『刺青〜』が受賞したであろうと思われるぐらいの傑作である。

しかし本作品は、どうやら『刺青〜』で同賞を受賞しそこなった作者に対する審査員たちの計らいでしかなかったようで、密室トリックこそ前作『刺青〜』の肩透かしなトリックに比べ秀逸ではあるが、前作を凌ぐのはこの点だけである。
作者が仕掛けた叙述トリックは、おそらくクリスティーの『アクロイド殺し』を意識したものだろうが、『アクロイド』と違って、アンフェアな虚偽の(としか思えない)記述が随所に見られ、その点、同年に発表された横溝の『夜歩く』と同じ失敗をしている。

また、『夜歩く』との類似は驚くべきばかりである。
『夜歩く』は顔のない死体、本作品は密室トリックをメインにした作品だが、『アクロイド殺し』を意識したプロットに加え、犯人の動機、狂女の存在と発狂の原因など、全体の設定がそっくりである。

『夜歩く』は昭和23年2月に『男女』に前半が、後半が翌24年6月〜12月『大衆小説界』に掲載され、本書は昭和24年4月『宝石』に掲載されている。始まりは『夜歩く』が先で、完結は本作品の方が早いわけだが、このように近接した時期に非常によく似た設定の作品が掲載されたにも関わらず、よく問題にならなかったものだと、別の意味で感心している。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mutantmogura トップ1000レビュアー
形式:文庫
もっと評価されても良い作品なんじゃないかな。
何といっても日本推理作家協会賞作品なんだし。
当時は功労賞的なものではなく、純粋に良い作品が受賞していたんだから。

他の作品との類似が指摘されている。
それはね。
このての設定にしたら、みんな似てるわけだよ。
大事なところは、あのミスディレクションだ。
初読のときはすっかり騙されたよ。
でも、心地よい騙されかただったね。

ストーリーについては、あまり詳しいことが言えない。
でも、典型的な本格ミステリだし、デビュー間もない著者がこれをやろうとした、そのチャレンジ精神は尊敬に値する。
普通はもう少し様子を見てから、自らの評価が定まってから、というものなのにね。

これだけでも、ネタばらしになってるかもしれない。
何も考えずに、とにかく作品世界に浸ってほしい。
そして昭和20年代のテイストにも、どっぷりと。
このレビューは参考になりましたか?
17 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
ミステリとしては悪くない着想だと思いますが、どうも文章が良くないです。また、著者の有名作「刺青殺人事件」「人形はなぜ殺される」「破戒裁判」などと比べるとかなり見劣りしますね。

が、何より本書が悪いのは海外の古典有名作品のネタバレを平気でやっていることです!これはミステリ作家としての良識を疑います。

ネタバレされてる作品は

・クリスティ「アクロイド殺し」

・ヴァン・ダイン「グリーン家殺人事件」「カナリヤ〜」「僧正〜」

・クイーン「Yの悲劇」

です。注意してください。

著者は「呪縛の家」でも「グリーン家」のネタバレをやっています。どうもこのあたり、当時の高木氏はネタバレが未読者の楽しみを奪うという意識が薄かったのではないでしょうか?
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