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金春信高師は「舞台を共に作り上げるもの」としての能面を、増田正造氏は「能面無表情説」「能面の表情と技法」など、私が前から漠然と思っていたようなことをより深く書かれ、北澤三次郎氏の文章は、自ら面を打つ者としての厳しいまでの面へのこだわりが伝わってきました。
私は能を習い始めたのはすでに3年前の春のことですが普段の稽古では足袋と扇以外は普通の格好、舞台だとしても仕舞や舞囃子・連吟をするばかりでしたので能面や能装束といったものにはあまり興味を持ちませんでした。それが興味を持ち始めたのは、能を舞うことが決まり、そしてそれが近づいてきてからの話です。
そこには能の謡や型に負けぬだけの深い世界がありました。同時に能の世界の深さを改めて見せ付けられた様にも感じました。演能の際に使わせていただいた面「三日月」は、今では深い思い入れのある面です。