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著者の主張は、日本自動車産業の強さは、(1)組織能力、(2)深層の競争力にあった、とするものであるが、分析の妙味は、なぜそれが可能であったか、ということを、インテグラル(摺り合わせ)・モジュラー(組み合わせ)、クローズ(囲い込み)・オープン(業界標準)というフレームワークで描きだした点であろう。つまり、自動車は、基本的に、インテグラル・クローズであり、だからこそ、!組織能力や深層の競争力といった「能力構築競争」が起きるというものである。
この本を書き終えるのに10年かかったという。読み応え充分である。新書でありながら、ハードカバーの単行本に相当する内容の深さであり、お買い得感も強い。
自動車産業の方のみならず、日本のメーカーにお勤めの方や経営者・マネージャー層の方にお薦めである。
競争は表層だけではなく深層でも行われている.それがこの能力構築競争である.経営基盤競争と言い換えても良い.目先の表層の競争力ばかりに目が向いていた昨今のコンサルタントや経営者に言って聞かせたい内容である.この競争は長期にわたり戦われる.自動車産業の場合,その期間はすでに30年をゆうに超えた.これからが正念場だ.
モジュールなどの産業構造の比較から紐解いてゆくなど興味深い話題満載である。
これから就職活動をむかえ、自動車業界に興味のある方は一読を薦める。
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