最初に問題があり、それに答えながら、いろいろな説明を加えています。少しまとまりに欠けるように思いますが、役に立つ知識を与えてくれます。次のようなことがわかります。
1 X線は基本的に電子が吸収したり、散乱したりする。吸収と散乱をあわせて減弱と言う。電子がX線を減弱するのであれば、電子が多ければ減弱は大きくなるはずである。原子番号の大きい原子は電子が多いからX線の減弱が大きくなる。ヨウ素の原子番号は53で鉄の原子番号は26である。ヨウ素のX線の減弱は鉄より大きい。だからヨウ素化合物は造影剤として用いられる。
2 縦隔腫瘍内に空気を認めたら、まず消化管を考える。
3 肺腺癌は小さくても転移しており、肺扁平上皮癌は大きくても転移がない傾向がある。肺小細胞癌は広範囲な転移性リンパ節腫大を認めることが多い。
4 CTでグレイスケールで表示される範囲をwindow width(WW)という。その中心のCT値をwindow level(WL)という。WWを200、WLを0と設定すると、CT値が-100から100がグレイスケールで表示される。
5 臓側胸膜より内部に脂肪は存在しない。だから腫瘤が脂肪で覆われていれば、それは肺内でない。胸膜外にあることを示している。