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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
癖になる世界観,
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レビュー対象商品: 胸の香り (文春文庫) (文庫)
独特の郷愁や生活観を文体に漂わせる宮本輝の短編集。「月に浮かぶ」「舟を焼く」「さざなみ」「胸の香り」「しぐれ屋の歴史」「深海魚を釣る」「道に舞う」の七編。 その一つ、「月に浮かぶ」は 病気の実母を妻に看病させている間に浮気相手の女性と旅行に出掛けた男の一晩の物語。 一見、どこの家庭にもありそうな状況なのだが 感じ方の違いでこんなにも文学的な出来事になるのか。 宮本作品の中には、標準語(東京弁?)のものもあるが 叙情的で静かな感動を味わいたい方にはぜひお薦めの一冊です。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
濃縮された短編集,
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レビュー対象商品: 胸の香り (文春文庫) (文庫)
この『胸の香り』には、濃密な七つの短編が収められている。「あとがき」によれば、「二、三の作品を除いて、ほとんどは四百字詰原稿用紙で三十枚あるかないか」の小説であるけれども、いずれも味わい深く、余韻の残る作品ばかりである。これらの小説の中で、私個人としては「道に舞う」が好きだ。「好き」というよりむしろ、この作品を読んでいて子どもの頃の切ない記憶が蘇ってしまった。生きることの辛さ、切なさ…。普段は心の奥底に眠っているそういったものに対する感情が、一気に噴き出たのであろうか。さらにこの作品は、不思議と高史明さんの『生きることの意味』をも彷彿とさせた。 何はともあれ、七編すべて実に巧みなプロットと筆遣いである。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
凝縮された作品達、絶品,
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レビュー対象商品: 胸の香り (文春文庫) (文庫)
自分の子供を身籠もって流産した美幸と海上で満月を見る『月に浮かぶ』、珠恵との最後の旅で泊まった安旅館の主人夫婦は2人の思い出の舟を焼き別れてゆく『舟を焼く』、九州で一夜を過ごした真須美と2年後リスボンで再会し彼女の家で義父母と出会う『さざなみ』、入院した母の同室のパン屋の嫁、彼女の亭主に母は夫の香を嗅ぐ、そして母の或るパン屋に関する思い出話『胸の香り』、郵送されてきた<しぐれ屋の歴史>と言う小冊子、送り主と会いしぐれ屋と父母との関わり合いを知る『しぐれ屋の歴史』、和歌山で起こった殺人事件、加害者である次男の友人のカバちゃんと父親が2人いる彼の家族との思い出『深海魚を釣る』、シルクロードの旅で見かけた2匹の蝶に見えた母と娘は小学校5年の時叔母に!預けられた町にいた乞食の母と娘の思い出を呼び起こす『道に舞う』、あとがきにもあるが数少ない短編集、妻、父、母、家族を描く凝縮された作品達。絶品
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