出版社のフレッシュ営業マンの井辻は、営業仲間の久保田という中年女性と趣味を通じ親しくなる。
久保田には気がかりなことがあった。それは、新潟県内にある「シマダ書店」が経営の危機にあると
いうことだった。なぜ書店は経営危機に陥ったのか?その書店と久保田との関係は?表題作「背表紙は
歌う」を含む5編を収録。
出版業界も書店も、厳しい状況に置かれている。そんな中、井辻は毎日奮闘している。出版業界の
内部事情や書店の裏側などを知ることができ、読んでいて楽しい。「背表紙は歌う」では、地方書店の
あり方について考えさせられた。地域に根ざした本屋さんになるのにも、いろいろな苦労があり難しい・・・。
最後に収録されている「プロモーション・クイズ」では、なぞなぞの答えを真剣に考えてしまった。
でも、このなぞなぞの答えは正直言って微妙な感じだ。感心するほどのものではなかった。また、
この話の中でなぞなぞを解いた人物に触れている箇所がある。おお!この店員さんは!大崎梢ファン
なら、即、分かるはず♪ふんわりとした温かさを感じる、楽しい作品だった。