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背教者カドフェル―修道士カドフェル20 (光文社文庫)
 
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背教者カドフェル―修道士カドフェル20 (光文社文庫) [文庫]

E・ピーターズ , 岡 達子
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

長年にわたる内乱でイングランドは疲弊していた。だがようやくその大混乱のなかにも明るい兆しが見えはじめていた。コヴェントリーの地で和平会議がもたれることになったのだ。カドフェルはその会議への出席の許可を修道院長に申し出た。だが真の目的は、捕虜として囚われの身となっている我が息子オリヴィエの行方を捜しだし、救出することにあった。しかしそれはまた、背教者となることも決意したうえでのことだった…。シリーズ最終巻。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ピーターズ,エリス
1913年9月28日、英国シュロップシャー州ホースヘイに生まれる。’33年から’40年までの7年間は化学者の助手・薬剤師として働き、第2次世界大戦では海軍婦人部隊に従軍。’36年に歴史短編小説を発表して、作家デビューを飾る。以後25年間に20冊以上の歴史小説を本名のイーディス・パージターで刊行する。’59年からエリス・ピーターズ名義で推理小説を書き始める。’81年にイギリス推理作家協会のシルヴァー・ダガー賞、’94年には大英勲章O.B.E.を授与される。翌’95年10月14日死去、享年82であった

岡 達子
北海道に生まれる。東京外国語大学英米科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 391ページ
  • 出版社: 光文社 (2006/3/14)
  • ISBN-10: 4334761666
  • ISBN-13: 978-4334761660
  • 発売日: 2006/3/14
  • 商品の寸法: 15.3 x 10.8 x 1.9 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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By monteverita VINE™ メンバー
形式:文庫
ワケありで未だ父子の名乗りをあげていない息子を救うため背教者となって旅に出たカドフェルが、その旅の終わりに述懐するのが上記タイトルの言葉です。
20巻の長きに渉って続いた修道士カドフェル・シリーズもいよいよ本作品が最終巻となるわけですが、思えば、シリーズのほとんどの作品に登場したのが、この言葉のとおり、たとえ他者には理解できない選択でも自らの意志で道を選び、その結果を潔く受け入れる人々でした。そういった人々と、しばしばその選択から起こる事件を見つめるカドフェルたちの人間の善良さと正義を信じる姿勢が、この長大なシリーズを支える大きな魅力だったとしみじみ感じています。
本作品はシリーズの掉尾を飾るに相応しく、いよいよ大詰めを迎えた内乱の和平会議で一同に会する王侯貴族の面々、幽囚の騎士、城を巡る攻防戦といった中世活劇の派手さも盛り込みつつ、カドフェルとオリヴィエ他2組の親子の確執と愛情、一つの殺人事件の謎とその意外な解決など、まさにこれまでの集大成といった内容で、読み応えは充分です。
結末近く、カドフェルが純粋な信仰を寄せる聖ウィニフレッドと出会う場面には、彼がこの聖女に関わる秘密を持つこととなった第一作目に回帰するような感慨を覚えました。
「癒し」という言葉に手垢のついた感すらする昨今ですが、このシリーズには「寛容」という究極の「癒し」があります。巷に氾濫する「癒し」には食傷気味という方、一読されてみてはいかがでしょう?
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