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背信の科学者たち―論文捏造、データ改ざんはなぜ繰り返されるのか (ブルーバックス)
 
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背信の科学者たち―論文捏造、データ改ざんはなぜ繰り返されるのか (ブルーバックス) [新書]

ウイリアム・ブロード , ニコラス・ウェイド , 牧野 賢治
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)

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キャンペーンおよび追加情報

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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

続発する科学者の論文捏造事件の真相とは?
国内外で科学者が不正に手に染める事件が続発している。なぜ、科学者は背信的な行為に走るのか? 米国の実例をもとに問題の本質に鋭く迫る名著を緊急復刊。

内容(「BOOK」データベースより)

科学者はなぜ不正行為を繰り返すのか?誠実で「真理の探究者」と尊敬されている科学者による不正行為が後を絶たない。なぜ、彼らは自らの名誉と職を失いかねないリスクを冒してまでも不正行為に手を染めるのか?ガリレオ、ニュートンなど大科学者から詐欺師まがいの研究者まで豊富な事例を通じて、科学の本質に迫る問題作。

登録情報

  • 新書: 360ページ
  • 出版社: 講談社 (2006/11/21)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062575353
  • ISBN-13: 978-4062575355
  • 発売日: 2006/11/21
  • 商品の寸法: 17.6 x 11.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 138,222位 (本のベストセラーを見る)
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By ワカシム トップ1000レビュアー
形式:単行本
 似非科学史、科学史、科学哲学の広く浅い、けれども腰のある良書だと思う。この分野の本格的な文献よりも遥かに読み易い上に内容もそれなりに濃い。

 主眼は「科学とはどのような営みか」についての古きよき時代の素朴な科学観が既に崩壊していることを力説するものとなっている。

 科学の自浄作用は迷信である、と断ずるかのような表現にピクっとくるが、よく読むと、レフェリー制による短いスパンでの自浄作用が、信頼を得た科学者間のみならず、いまいち作用していない、という指摘であることがわかる。全く、とまではいかなくとも、その通りという部分はあるだろう。そして自浄作用は「時間」が経った結果としてであると述べている。著者は自浄作用とは言わず、時間が解決すると表現しているが、何度読んでも、科学界そのものが長いスパンで見れば自浄作用を持っている、と結論している。無理やり反科学ぶる必要もないと思った。そういった部分は前半で、なかなかに面白い。

 現在の科学会に起きた不正についても紹介しており、手柄の横取りや、盗用、論文の数による評価の弊害など話題は豊富。

 しかし懐疑論的に楽しいのは、真の「背信の科学者」である似非科学、それも権威とセットになった似非科学・病的科学である。この方面でも大変に面白く、ウブな科学神話を信じるだけではなく、こういった暗部を知った上で、それでもなお科学が素晴らしいことを一回り上の段階で実感して欲しい。そんなことを思う一冊。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By tarou
形式:新書
著書において、伝統的科学観として
1)科学における認知構造
2)科学的主張の検証可能性
3)科学者による審査(ピア・レビュー)課程
の3つが挙げられている。

本著書においては、ガリレオガリレイ、ニュートン、メンデル、そして我が国の野口英世といった、誰もが知る科学者の研究不成行為の可能性についてまで言及している。
例えば、ニュートン、メンデルについては、自分の仮説に合うような綺麗なデータを捏造をしたのではないのか?という疑惑を解説しており、「科学における認知構造」について切り込んでいる。
野口英世については、彼の指導者であるロックフェラー研究所のエリートであるサイモン・フレクスナーの弟子として、また、最も権威ある研究所の花形であるとして、欠陥を見つけ出す審査(ピア・レビュー)課程から逃れたのであると結論づけている。(実際、野口英世の研究のほとんどは現在その価値を失っており捏造が疑われているのであるが、近年、彼の肖像が千円札に用いられたり、野口英世アフリカ賞なるものが創設されるなど、日本国の科学リテラシーの無さを象徴するようなことが起こっており、ぜひ官僚や政治家の方には本書を読んで頂きたい。)

本著書の出版は1983年であり、大変昔のことであるが、現在も我が日本において、アニリール・セルカン事件という、「業績として上げている論文がそもそも存在しない」、「著者名が書き換えられている」など、科学的主張の検証可能性や、科学者による審査(ピア・レビュー)課程を巧みに逃れる不正行為が起こっている。建築学分野では新規性・オリジナリティのない研究でも学位が取れるという特殊性や、査読付論文無でも学位が取れるという東京大学のシステムにも問題が投げかけれられている。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By DJ
形式:新書
 「自然はウソをつかない。起こることはすべて自然の法則に従っている」という命題は、現代科学のパラダイムの中では常に真です。たとえそれが予想外の現象や説明のつかない現象であってもです。
 しかし、この「自然」を「科学」に置き換えてもこの命題は成り立つのか。「自然」と「科学」は同義なのか。科学は神に代わる絶対的存在なのか、それとも単なるイデオロギーの一つに過ぎないのか。純粋な人々にはなかなかわからないであろうその違いを、徹底的に拡大して論じたのが本書です。

 科学者にとって、間違いは決して恥ではありません。しかし、捏造や改竄、盗用といったミスコンダクトはいかなる理由があろうとも恥であり、あらゆる名誉を失うものです。それにもかかわらず、古くはニュートンやガリレオ、近年では実に多くの科学者が、実験データを捏造したり改竄したりしてきました。それは自説を押し通して科学者としての名誉を保持するためであり、また巨額の研究費を得るためでありました。

 科学は後退しません。ミスコンダクトは後退ではなく、前進したと思ったものがしていなかっただけのことなのです。科学は前進するか止まっているかのみであり、これはすなわちミスコンダクトはいつか必ず露呈するということを表しています。しかし、それをもって科学の自浄作用というにはあまりに長い時間がかかり過ぎるため、研究費の不正な分配や、欺瞞によって正しい科学者が論破され失脚するという悲劇も起こってしまいます。そのため、ミスコンダクトは起こってから正すのではなく、起こらないようにするのが大切です。

 ミスコンダクトが生じる要因の一つに、革新的な科学研究が巨大な利権と結びついているという近代独特の事情があります。巨額の研究費のみならず、国家間の競争にまで結びついている事例もあります。科学者が純粋な好奇心、探究心のみを推進力として研究に打ち込める時代はもう来ないのでしょうか。

 前半は読みやすいのですが、後半から急に読みにくくなりました。科学哲学などとっつきにくい話題が多くなるせいもあるとは思いますが、後半の日本語訳が前半に比べてこなれていない印象があります。頭に入りにくい話題ほど頭に入りやすい日本語に訳してもらいたかったところですが……。
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欺瞞を防ぐ3つの安全網があるという。
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