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肝臓先生 (角川文庫)
 
 

肝臓先生 (角川文庫) [文庫]

坂口 安吾
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

戦争まっただなか、どんな患者も肝臓病に診たてたことから“肝臓先生”とあだ名された赤木風雲の滑稽にして実直な人間像を描き出した感動の表題作をはじめ五編を収録。安吾節が冴えわたる異色の短編集。

登録情報

  • 文庫: 253ページ
  • 出版社: 角川書店 (1997/12)
  • ISBN-10: 4041100186
  • ISBN-13: 978-4041100189
  • 発売日: 1997/12
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
この本に収められている「私は海をだきしめていたい」は坂口安吾の小説の中でも特に好きな小説です。
主人公の男女は貞操観念がなく受動的に思えるのですが、自分の肉欲の限界を、自分の存在の限界を、「海」という絶対的な存在の前に感じさせるラストの段の美しさにこの小説家の大きさを感じました。
いつまでも忘れることの出来ない物語です。
池内紀さんの解説も素晴らしい!
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
意外作 2004/8/9
By hada
形式:文庫
私が坂口安吾に飢えている時は、厭世的な気分になっているのが常で、そしてその文章は、作品により程度の差はあれ、決して爽快だとか楽観だとか、一義的な明るいイメージを起こさせるものは少ない。しかしこの作品を読んで感動の余り途中から涙が止まらなくなった。心が本当に弱ったら読み返して、冗談抜きに最後の詩を口ずさんでしまう私。感情をあんまり露にしない私の友人迄、同じことをやっているらしい・・・。私は直截的に励ましを受けるのが煩い質なので余計だが、流行のポジティブシンキング本に身に積まされる痛い部分を指摘されて余計落ち込むよりは、この本を買って読んで欲しい。
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By 如那傘如臼太 トップ500レビュアー
形式:文庫
『魔の退屈』は安吾の自伝的小説の一つですが、これが中々いいです。
戦争を題材とした小説や随想の中では最も読み易くまとまっていると思います。

『私は海をだきしめていたい』には筋書きらしい筋書きがありませんが、
点在するアフォリズムが中々よろしいです。
「肉慾すらも孤独でありうることを見出した私は、もうこれからは、
幸福を探す必要はなかった。私は甘んじて、不幸を探しもとめればよかった。」
という一節に惚れました。

『ジロリの女』はいかにも安吾さんらしい痴情小説でした。
『行雲流水』はほんのり痴情くさい小話でした。
『肝臓先生』は、「そういうお医者様がいたんだね〜」くらいの感覚で読み流しました。

全体的に、ファン以外の方向けのキャッチーなお話は無いです。
『白痴』『青鬼の褌を洗う女』あたりが気に入った方は手を出しても大丈夫かもしれません。
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