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肝心の子供
 
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肝心の子供 [単行本]

磯崎 憲一郎
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第44回(2007年) 文藝賞受賞

内容紹介

第44回文藝賞受賞作! ブッダ、束縛という名の息子ラーフラ、孫のティッサ・メッテイヤ。人間ブッダから始まる三世代を描く新しい才能。「身体性を持ったボルヘス」保坂和志氏、「あらゆる意味で壮大な小説」角田光代氏、他選考委員絶賛!

登録情報

  • 単行本: 106ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2007/11/16)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4309018351
  • ISBN-13: 978-4309018355
  • 発売日: 2007/11/16
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 253,465位 (本のベストセラーを見る)
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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
買いです。 2009/9/4
形式:単行本
扱ったテーマやそこから結果する文体にそう思ってしまうのかもしれませんが、全体に喚起力の強さを感じさせる作品でした。ただし、ここからマルケスあたりの名前を持ち出してくるのは、その心情は理解できなくもないですが、すこし安直で早計のような気もします。失礼な話かもしれませんが、作者の年齢の割に文体に良い意味での「青さ」を感じたので、これから一作一作積み重ねていく過程で醸成されていくであろう作品や文体をしばらくは追っていきたい気持ちになりました。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
出だしは引き込まれた。ブッダの人生が描かれていると思ったから。
その割りには本が薄いのでどうなのかと思って読み始めたら、案の定、ブッダから嫁に息子に、そして孫へと主人公が変遷してゆく。
それはいいのだけど、妙に比喩のこなれてない文章であったり、またくるくるとねじれてゆく文体に引っかかりを覚えてしまい、物語りに入り込むことができない。
文中に一度だけ出てくる肝心の子供というタイトルも私には理解できなかった。
このレビューは参考になりましたか?
16 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 姫苺
形式:単行本
稚拙とさえ感じられる朴訥とした文体が、物語の神話性に非常に良い効果をもたらしている。
ブッダからはじまる親子孫三代を描いているのだが、それぞれの人生について語っているのではない。
語られているのは事象それのみである。
むしろこの小説には主人公という存在がないのだと思う。
例えばブッダか誰かひとりを中心にして、その人生についてじっくり書くこともこの作者にはきっと出来たろう。
だが作者はそうせずに、たった100枚程度の枚数で父子孫の物語を書いてしまった。
故に語り得なかった部分が多く存在し、読者はその部分を肌で感じることになる。
まるで巨大な物体の表面を、その正体を知らずに撫でているような。
だからこそこの小説は”壮大な”物語となった。
しかしこの”壮大さ”はあくまで横に広がるだけで、奥行きを持たない。
そこがこの小説の神話的な部分と言えるだろう。
神話というのは普遍であるということ、普遍であるということは時間に束縛されないということだから。

ブッダを書いているがその宗教的な問題についてはこの作品ではいっさい触れていない。
だから登場人物は全く架空の存在でもかまわなかったのだ。
けれども作者はブッダという存在を使った。
これは非常に巧みな戦法であったと言えよう。
ブッダという人物が広く知られているために読者にイメージをされやすいこと。
なにかしらの意味合いがあるのではないかと、深読みされやすいこと。
そもそもブッダ自身が神話的であること。
物語の”壮大さ”を支えるためにはまことに最適な「素材」であった。
このあざとい戦略と抜群のセンスに、作者の実力を私は見た。

年齢から言って作者が相当小説の修行をしたのは間違いないだろう。
きっと堂々たる大家になれるだろうと、期待している。
果たして次は何をしかけているのか、今から愉しみである。
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