本書はソフトウェアアーキテクトについて論じたものである。建築におけるプランナーが建築家であれば、ソフトウェア開発におけるプランナーはソフトウェアアーキテクトである。本書ではソフトウェアアーキテクトの意義を解説した上で、アーキテクト、ビルダー、エンジニア、サイエンティストといった役割を規定し、さらにアーキテクトの任務の内容、アーキテクチャ主導のソフトウェア開発の解説、アーキテクトのプランの概要、そして最後にはアーキテクトの育成について言及している。著名な建築家I・M・ペイの仕事をもとにアーキテクトの仕事を解説しているが、分野が違うとはいえ、考え方は共通している。ここからプロジェクトを有利に進めるやり方を学ぶことができるだろう。
実際のソフトウェア開発チームでは専門の「アーキテクト」は存在しないケースがほとんどである。本書はプロのソフトウェアアーキテクトの存在を提案するものであるが、ある程度開発の上位に位置する人間ならば理解しておくべき内容が詰まっているので、利用してみて損はないだろう。(斎藤牧人)
登録情報
|
この商品にタグをつける(詳細)タグは、商品との関連性が非常に強いキーワードまたはラベルのようなものです。
タグにより、すべてのお客様がお気に入りの商品の整理と確認を行うことができます。 ※タグは初期設定で公開になっています。詳しくはこちら |
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
ソフトウェアアーキテクトとは何かの本,
By
レビュー対象商品: 職業としてのソフトウェアアーキテクト (Software Architecture Series) (単行本)
ソフトウェアアーキテクト会社が書くソフトウェアアーキテクトの重要性を述べた本IBMでオブジェクト指向のチーフアーキテクトを勤めていた著者の ソフトウェアアーキテクトの重要性を述べた本 WWISA(Worldwide Institute of Software Architects)という非営利団体の代表でもある著者の著作だけに,穿った目で見ると単なる宣伝の可能性もあります. 内容は,ソフトウェア開発を建築と比較し,建築で重要なアーキテクトに対する 重要な部分があるのではないかということを述べています. 著者はソフトウェアのアーキテクチャを定義し,アーキテクチャを決定する ソフトウェアアーキテクトという職業を述べています. 後半はアーキテクトの役割,いつ活動するのか,どのようにして育成するのか について述べています. 多分ですが,ソフトウェアアーキテクトについて述べた最初の本だと思います. ソフトウェアエンジニアリングで説明できるところはソフトウェアの世界で 述べていますが,育成などの項目に関しては建築を参照しろと述べているだけで それが本当に妥当かどうかが不明なところが多くあります. また,建築のアーキテクトの世界もアートに近いコンセプトデザインと 姉歯に代表されるような構造設計の世界があります. この本は(都合よく)この2つを 混同し引用しているように思える点もあります 建築物でもグランドデザインアーキテクトが必要な建築物は少なく多くは 姉歯のように構造設計,つまりエンジニアリングで充分な世界だと考えます. ソフトウェアアーキテクトという職業が成立することは理解できるのですが アートとエンジニアリングの間について適切に述べているかどうかは 不明かと考えます.
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
HowToで無いのは確かです,
By しげ "しげち" (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 職業としてのソフトウェアアーキテクト (Software Architecture Series) (単行本)
この本の著者にとって、建築とソフトウェアが類似している事を再確認させる事はあまり重要なことではないのかもしれません。ソフトウェアと建築のアナロジーは、もう何年も前からソフトウェアの業界で言われている事で、最近新装版が出された「人月の神話」では「建築にたとえることはもう有用さを失った」とまで書いているぐらいですから・・・。 ということはさておき、 この本を、何かの「答え」が書いてあるものと考えると、きっと読み辛いのではないでしょうか。 ただ本当の意味で、ソフトウェア業界が抱える危うさが改善されるのは、ソフトウェア業界以外の大企業の管理的立場にある人の中に、ソフトウェアの本質を理解した人がもっと増えない限り難しいように感じますが・・・。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ソフトウェア業界の問題点を指摘した良書,
By
レビュー対象商品: 職業としてのソフトウェアアーキテクト (Software Architecture Series) (単行本)
久しぶりに読後にいろいろと考えさせられた。全体を通して、ソフトウェアと建築の類似性をもとに、ソフトウェア業界に欠落しているアーキテクトの必要性を訴えている。 「第2章 アーキテクト不在の世界」では例えとして、そこらじゅうに欠陥住宅や不良住宅が乱立した世界をあげているが、今の世の中に供給されてきたソフトウェアのことを考えてみれば、言い得て妙である。(現実にも建築士抜きで建てた住宅が、欠陥住宅だったり、欠陥がなくても使いにくかったりすることはご存知のとおりだ) アーキテクトは、クライアントにとってできる限りよいものを提供するためにデザインする。そして、アーキテクトがデザインしたものがきちんとエンジニアやビルダーの手によって作られていくことを管理する。 「第6章 ソフトウェアアーキテクトの役割」に書かれている内容は興味深い。ここで書かれている仕事は、まさしくアーキテクトの仕事である。よいものをデザインするには何をしなければならないかについて書かれている。。アーキテクト不在の現状ではシステムエンジニアが兼任しているが、この状況は確かに適切ではない。システムエンジニアやプログラマは、必ずしもクライアントの立場ではない。作り手の立場でデザインしてしまうことがあるのは、誰でも経験があることだと思う。クライアントが最善のソフトウェアを手にするためには、クライアントの立場で最善のソフトウェアをデザインする役割の存在が不可欠であり、その立場こそがソフトウェアアーキテクトである。 全体的に分かりにくい感があるが、これは「読者に何を訴えたいのか」を最後に述べているためだと思われる。各章の最後に「まとめ」があるが、各章を読み始める前に、この「まとめ」を一読しておくと理解しやすいかもしれない。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
|