我々人類の祖先を遡るとアフリカに至る、という『アフリカ単一起源説』はよく知られている自然人類学上の定説だが、本書ではその“ヒト”が『人間』らしく生きていくための智慧・哲学もまたアフリカにあることを、現代に生きる我々に教えてくれる。
「スペシャリストとしては優秀だが、マネジメントをさせたら無能だった」という厳しい評価を下され、降格間際に追い込まれた主人公が、南アフリカ出身の青年から教わる【ウブントゥ】の理解と実践を通じて周囲を変え、自らを変え、そして会社自体も変わっていく過程を生き生きと描き出している。
周りを変えたいと思う前に、まず自分が変わらなきゃ。そんな当たり前のことを思い出し、元気を与えてくれるこの一冊は、全人類にとって必読の書であろう。
ついでに私事で恐縮だが、不惑(40歳)の誕生日にこの書に出逢えたという僥倖を、素直に喜びたい。