自分自身に置き換えて読みましたが、核心を突いている部分が
多々ありました。私自身も中途入社で数社(役所も含む)の会社
を経験しましたが、今の職場で起こっていることはまさに本書の
内容のとおりです。
職場が昔よりドライでクールになっているのはどこの会社でも
感じたものです。他人の評価が上がるのを嫌って、あえて「情報
を教えない」ことは日常茶飯事でした。コンサルタント会社では、
責任だけ押し付けられ、権限は全くない職場を経験済みです。
最高に笑ったのはゲーム感覚の人事考課です。会社で人事課は
絶大の権力を握っています。基本的な評価は人事課の意のまま
です。評価に主観や感情が入りすぎるのは当然なことで、皆、
人事課の顔色を伺って仕事をしているのが実情です。情実人事
などないことを標榜してみても、結局要職はイエスマンや茶坊主
たちで固められてしまうという会社の人事は怖ろしいほどです。
ただ、基本的な問題解決策が示されていないことが残念でした。
「仕事はスキルにあらず、アート」というのはやはりサラリーマン
として働いたことがない医師の言うことで、浮世離れ、現実離れした
考え方です。仕事がアート感覚でできるほど世の中は甘くはありません。
スキルのない人間などはけっして会社には必要ないのですから。