日経BP企画
職人学
50年以上、町工場で旋盤職人として働く傍ら、職人をテーマとした小説やノンフィクションを記してきた著者が、これからの時代にあるべき職人像はどのようなものかを探る。
50年以上、町工場で旋盤職人として働く傍ら、職人をテーマとした小説やノンフィクションを記してきた著者が、これからの時代にあるべき職人像はどのようなものかを探る。
ハイテク製品の先端には、今も職人の手が関わっている。職人の技と知恵は、どのように養われるものか。著者は自らの体験や、訪ね歩いて感銘を受けた職人の姿を基に「身につける」「場数を踏む」「ものを見る目を養う」「超一流に挑戦する」などに体系化し、具体例を示しながら解説する。
例えば、著者は町工場で働き始めた頃、先輩職人から「刃物の切れ味を聞いておけ」と言われた。切れ味のいい刃先から出る切削音は一様に澄んでいる。コンピューター制御のNC旋盤を使う際も、切れ味を耳で聞くことはできる。職人には豊かな感性を身につけておくことも必要なのだという。また、「機械にニンベンをつけろ」とも言われたという。ただ教えられた通りのことをしていればいいと思わず、機械に知恵をつけて仕事をすること、機械の能力を引き出すことを考えよという意味だ。場数を踏み、様々な仕事をこなす中で、こうした知恵が磨かれる。
手の技に知恵を加え、困難な問題を解決する能力を備えてこそ、熟練工と呼ぶにふさわしいと結論づけている。
(日経ビジネス 2003/12/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
出版社/著者からの内容紹介
小関さんは、昨年まで50年余り施盤職人として製造現場に身を置いた、飛び切りの熟練技能者であり、町工場の職人をテーマに数々の小説、ノンフィクションを発表してきた作家である。 その小関さんが、「熟練」「技」とはなにか、これからの時代にあるべき優れた職人像と、その生き方はどんなものか、体系的に提示されたのがこの力作である。小関さんのお仕事の集大成の一面をもつ本でもあり、現代の職人の技能と知恵の世界についての優れた証言集ともなっている。熟練技能の伝承という課題を抱えるわが国製造業界に一石を投じる、価値高い「人生論」の一冊に違いない。――内橋克人
内容(「BOOK」データベースより)
「熟練」「技」とはなにか、これからの時代にあるべき優れた職人像と、その生き方はどんなものか、体系的に提示。現代の職人の技能と知恵の世界についての優れた証言集ともなっている。熟練技能の伝承という課題を抱えるわが国製造業界に一石を投じる、価値高い「人生論」の一冊。
内容(「MARC」データベースより)
熟練技能が日本を救う、町工場の妙技と知恵。ハイテクの先端には職人の手がある。究極の手技と驚くべき知恵の世界を職人作家が初めて体系化。世界No.1の町工場の秘密を分析し新時代の攻撃的職人像を提示。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
小関 智弘
1933年東京都大田区に生まれる。高校卒業後2002年まで約五十年間旋盤工として働く。そのかたわら小説を発表し、直木賞候補に二度、芥川賞候補に二度選ばれる。主な著書に『粋な旋盤工』『大森界隈職人往来』(第八回日本ノンフィクション賞)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1933年東京都大田区に生まれる。高校卒業後2002年まで約五十年間旋盤工として働く。そのかたわら小説を発表し、直木賞候補に二度、芥川賞候補に二度選ばれる。主な著書に『粋な旋盤工』『大森界隈職人往来』(第八回日本ノンフィクション賞)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)