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2003年に発刊した『職人学』の第2弾。熟練技能とは単なる手技ではなく、問題解決能力であること、また固定的なものではなく、常に現場で進化することを多くの事例を挙げて解説する。
パイプの曲がり角の継ぎ手、「エルボー」の専門メーカー・トキワ精機は、「誰にもできない、どこにもない」を合言葉に低コストのエルボー開発に取り組んだ。近所のプレス工場、金型職人、パイプ業者など、“アメーバ形ネットワーク”の知恵を借りながら、肉厚パイプを折り曲げて成形する新製法を開発。豊田自動織機、コマツなど十数社に納品している。
精密部品の加工を手がける大阪工作所では、工作機械の重要部分である多軸スピンドルの組み立ての際、部品や金属素材に精通し、部品加工を体験し、そのためのソフトが分かり、電気や油圧にも理解の深い熟練組立工が活躍する。熟練工は部品の一つひとつにあるゆとりを微調整し、先を読んで予測を立てながら、組み立てる。
生産現場の技術・技能を支えてきた団塊世代が定年退職期を迎える「2007年問題」が注目されている。マニュアル化、デジタル化できる熟練技能はほんの一部であり、高精度高品質なものを作ろうとするほど、“人”が大切になるということを強調している。
(日経ビジネス 2005/12/05 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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