商品説明に記されているように、「言いたいこと」「やってもらいたいこと」を伝えられる構成となっている。只、言い換え語彙を除き、教本には例文のみで解説らしきものが一切無いので、応用が利かない。
例えば、「言いたいこと」として取り上げられている「May i recline my seat?」については、機内等で相手から言われた場合どう応えるのであろうか。初心者は「please」とか返事しそうである。解説で説明されていないと「Ok,go ahead.」と返事できず、応答に困るのではないか。生真面目な日本人には、楽しいはずの旅行が悩みの旅行になりそうである。しかも、「Can i recline my seat?」と聞かれた場合、聞き取ることさえ出来ないかも。「Once more,please.」「Please speak slowly.」の記載されている例文の応用により再度確認することは出来るが。
又、両替に際し、「Exchange,please.」とは言えても、「How would you like?」と聞かれた場合の返事はどうする。返事の前提として、相手の話す英文を聞き取れることが必要である。しかも、「Ten tens,please.」等の両替に際し具体的に「やってもらいたいこと」が記載されていない。。「I`d like some small change.」と言えても、会話だけでは両替を完遂するための意思疎通を図れない。同じく、日本語の「この席は空いていますか。」にあたる「Is this seat taken?」と尋ねて、「Yes,it`s taken.」と応えられた場合、「空いている」と返事を誤解しそうである。誤解して席に座れば、トラブルの元である。(直訳は、「この席は塞がっていますか」「ええ、塞がっています」である。)
更に、トイレに関して「May i use the restroom?」と表現されているが、実際にはトイレを見つけられずに、「Where`s the rest room?」と聞く場面が多いのではなかろうか。
以上、中途半端で不親切な例を列挙してみました。
教本は63ページの量・厚みであるから、所謂小冊子で携帯するには便利。只、実質的にCD版と言え、相手の表現を併せて1300以上の例文が取り上げられている「海外旅行ひとこと英会話」の500円(教本・CD)と比較すると割高かも。しかも、相手と自分のダイアローグおよび解説で構成されているのに比較すると、構成が中途半端である。