能力開発という観点からクラシック音楽を徹底的に科学的に分析した本。
苫米地さんは子供の頃から色々な楽器を習っており、演奏活動もされているとか。
しかも、音が色に見えるという「光共感覚」の持ち主だという。
それから、言うまでもなく的確な鑑賞家・批評家でもある。
演奏家として・科学者として・評論家として色々な見方ができるのが強みだろう。
そしてただ聞き流すだけでなく、積極的な聴き方によって能力を開発する色々な聴き方の方法も述べられている。
付録には重ね聴きCDが付いているが、これもただ単に聞き流すだけでよい、というものではなく、積極的に聴くことで能力が開発されるということで、その聴き方も説明されている。
苫米地さんはギターを数えきれないほど所持していて、それぞれのギターがどんなクセを持っていて、どんな音色を出すのか、ある曲を弾くのにどのギターが最高のパフォーマンスを引き出してくれるのかなど、特徴を完璧に覚えているとか。
そこまで違いが分かるからこそここまでの本が書けたのだろう。
どうせCDの付録的な軽いエッセイのような本だろうと思っていたのだが、字もきっちりと詰まっているし、なかなか深い含蓄に富んだ内容だった。今後クラシック音楽に対する姿勢が変わりそうだ。