週刊朝日の連載「小耳にはさもう」の第3弾。僕は他人の氏名を書くとき敬称をつけない。これはナンシー関の文体から覚えた。著者にはテレビ、芸能人、芸能界は消費されるもの、という基本姿勢があると思う。だからこそ批評にまで昇華できるのだろう。この本の中で時代を反映した話題は野村沙代とガッツ石松だろう。テレビを選挙出馬への踏み台にしている現状を指摘したり、ガッツ石松が落選し、松浪健四郎が当選したことに「「審バカ眼」のずさんで画一的なおそまつさ」と指摘。みごとに未来予測を果たしている。他に気になったことはテレビが壊れる瞬間に立ち会ったことを書いていること。オーディオマニアでもこういう経験は少ないし書いている文章を眼にしたことがない。ハードマニアが多いから新製品にすぐ買い換える。著者は視聴者の鏡だね。