いつも見慣れたモノの名前…知らなくても生きていける。しかし、聞かれたとき、どう答えるか。本書では、それをQ&Aで紹介してくれており、その名前がついた意外なウラ話や歴史も書かれていて、楽しくなる。
「カスタネット」と思いきや、幼稚園や小学校で使っていた懐かしの楽器…実は「ミハルス」が正式名称。千葉みはるさんという人が開発したので、その名を取っている。
「ガムテープ」の俗称のある梱包などによく使うテープ…実は「クラフト粘着テープ」が正式名称。ガムテープは別にきちんと存在し、水に濡らして使う。
ドアを開けたままにしておく小さな金具…「煽り止め」と言って、風に煽られないようにするという意味。中世日本では「猿繋ぎ」と呼んでいたとか。
錠剤やカプセルの薬の包装…「PTPシート」という名前がある。中身の保護、取り出しやすい。すっかりおなじみで、お世話になっている。
お葬式のときに張られるしましまの幕…「鯨幕」には二つの説がある。一つはクジラの皮が黒く、皮下脂肪が白いので。もう一つは背中が黒く、腹が白いので。
両端が細くなった高級そうな丸箸…千利休に由来して「利休箸」。吉野杉を自ら削り茶懐石に出したと言われる。「一方は精進物、もう一方は生臭物」と使い分けたりするが、本来は「一方は自分が使い、もう一方は食べ物をもたらしてくれる神様が使う」ためのものである。
知って得するわけでもないが、ちょっと知る楽しみを覚える。