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25 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
自然科学者のアフォリズム,
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レビュー対象商品: 聞かせてよ、ファインマンさん (岩波現代文庫) (文庫)
天才にはある種の無邪気さと頑固さ,融通のなさが同居し,凡人には天衣無縫に見えたり,狂人にみえたりすることもある.本書は『ファインマンさん ベストエッセイ』(岩波,2001年)を文庫化したもので,生前の講演集やインタビュー記事から厳選された科学評論や自伝のエッセンスをJeffrey Robbinsが編集したものである.以下の10章のトピックで構成されているが,編集者の好みに応じて選ばれているため多少の重複した内容を含んでいる.個人的には1, 4, 6, 7, 8章が印象に残った.
1.ものごとをつきとめることの喜び(1981年,BBCインタビュー) 2.未来の計算機(1985年,仁科記念講演/東京) 3.現代社会での科学的文化の役割とそのありかた(1964年,ガリレオシンポジウム/イタリア) 4.底のほうにはまだ十二分の余地がある(1959年,米物理学会/パサデナ) 5.科学の価値とは何か(1988年,『困ります,ファインマンさん』) 6.スペースシャトル「チャレンジャー号」事故少数派調査報告(1986年) 7.科学とは何か(1966年,米国科学教師教会講演会) 8.世界一,頭のいい男(1979年,オムニ誌) 9.リチャード・ファインマン,宇宙を築く(米国科学振興会インタビュー) 10.科学と宗教の関係(カリフォルニア工科大,「工学と科学」誌) 繰り返し強調されているのは,優れて普遍的にみえる科学研究の成果といえども常に真理に対しては近似的な結果に過ぎず,完全無欠の理論であっても幾ばくかの不確かさ,曖昧さを内蔵している.科学者は常に謙虚に自然現象を観察し,複眼的に真実を眺める視野の広さ,思索の深さが重要ということであろう.自説であっても,謙虚に懐疑の目を向けて新たな発展を模索する姿勢は崇高である.一生を通じて信念を曲げず,時流に流されない頑固さは天才のみに許された資質かもしれない. ファインマンは,自然科学研究の方法論や言葉を弄して社会を繰ろうと目論む社会科学者や人文学者に対してある種の胡散臭さを感じていることの背景も理解できた.当然ながら哲学者や心理学者にも反論の余地はあろう. いまやファインマンは,ナノテクノロジーの祖として改めてその先見性が注目されている.彼の工学的なセンスは,幼小児期からの父親からの薫陶によるものであり,テクノロジーの発展には物理や数学的なセンスが欠かせないことを痛感した.医学でも工学でも現場ですぐに役に立つことしか教育目標にできない,現状の余裕のない科学教育を鑑みると,嘗てのように大学初年からの2年間はみっちり数学や物理・化学を勉強させられた時代は幸福であったのかもしれぬと回想した.
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
持っている人は買わなくてもいい,
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レビュー対象商品: 聞かせてよ、ファインマンさん (岩波現代文庫) (文庫)
「ファインマンさん ベストエッセイ」と同じ内容です。
内容は他の方がいうとおり良いです。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
科学的思考とは何か。,
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レビュー対象商品: 聞かせてよ、ファインマンさん (岩波現代文庫) (文庫)
物事の捉え方が徹底していて、だけど突飛(に見えるよう)なアイディアの宝庫。
一個一個の意見がしっかりとした重みを持っていて、だからこそ面白い。 本人が聞けば否定するかも知れないが、ファインマン氏こそ、天才的な回転の速さに、天才的な好奇心が加わってできた天才と言えよう。 生前の彼の講演を聴いてみたかった。
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