5年の長きに渡る「聖闘士聖矢」のアナザーストーリーがここに完結します。
前作から結末は知られているように牡羊座・シオン、天秤座・童虎の2名のみが黄金聖闘士では生存します。
過酷な戦いに末に地上には平和が戻りましたが、これは一時の安息に過ぎなかったのです。
再び、20世紀の戦いに備えて既に布石は打たれていたのは多くの方が知る通りです。
誤算があったとすれば、200年後の戦いでは双子座・サガの反乱で聖域が同士討ちになり、黄金聖闘士が半数にまで減少した状態で
冥界の軍団を迎え撃たねばならなくなったことでしょうか。
ですが、忘れてはなりません。
「この世に邪悪が蔓延るとき、必ずや現れるという希望の戦士」のことを。
本家の前提の上に紡がれたアナザー・ストーリーですが、本家の巻数を追い越すのではないかと思われるほどの盛り上がりとなり、大成功でしょう。
大体においてこういった「一度完結していた漫画を再開したり、続編を描いて大本よりも優れた作品になった例は滅多にない」ことはこのレビュー読んでいる方の多くも何となくは感じとれることではないでしょうか。
そんな「恥の上塗りみたいな作品」は世に多くあります。
「名作ほど続編やアナザーストーリーは難しい」と心得たほうがよさそうですね。
だからこそ、尚更に「この作品がその例外となったことを祝いたい」のです。
作者ご本人も「相当な重圧に耐えての執筆であったと思われます」。
本家の持つ「熱さ」をしっかりと受け継ぎつつ、画の美麗さでは時に「本家以上」であった。お見事!