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聖灰の暗号〈下〉
 
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聖灰の暗号〈下〉 [単行本]

帚木 蓬生
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

教会が犯した大罪が、今、暴かれる。聖者も農夫も、粛々と炎に包まれていった…抹殺された人々の声なき声、魂の呻きがよみがえる―。異端審問の真相に挑む歴史大作。

登録情報

  • 単行本: 286ページ
  • 出版社: 新潮社 (2007/07)
  • ISBN-10: 410331415X
  • ISBN-13: 978-4103314158
  • 発売日: 2007/07
  • 商品の寸法: 19.2 x 13 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 カタリ派について語る派, 2007/8/9
レビュー対象商品: 聖灰の暗号〈下〉 (単行本)
著者は30年前から本書の構想を練っていたと「波」で読み本書の背景も知りました。わたし自身は20年ほど前に「異端カタリ派」という本でカタリ派のことを知りました。自分なりに限られた出版物を読み漁りました。本書には手稿という形で火刑に処せられるカタリ派の人々がまさに蘇ってきます。こういう本が出ると決まってローマ教会を冒涜するだの嘘だの書く人が現れますが、まさに思ったとおり上巻のレビューにも出ていましたね。
わたしは著者に対し深い敬意を表します。また本書を支えてきた編集者の方にも賞賛をおくります。ピレネーの山の中で残酷な時代に生きた清貧なカタリ派の人々もさぞかし喜んでいることと思います。ピレネーの山中にこの本を捧げにに行くという著者と共に、読者としてのわたしのこの感想も捧げてほしいと思います。本当によく書いてくれました。どのように焼かれ死んでいったのかは知っていても、その時代に生きた人々の感情は小説なくしては読めれなかったからです。何度も読み号泣いたしました。素晴らしい本を本当に書いてくださりありがとうございました。カタリ派を語れる本に出逢えてとても幸せです。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 「薔薇の名前」レベルを期待しないように, 2008/7/10
By 
レビュー対象商品: 聖灰の暗号〈下〉 (単行本)
 「空は青く大地は緑、それなのに私は悲しい。鳥が飛び兎が跳ねる、それなのに私は悲しい。」と始まった時点で気づくべきだった。これを読んで引く人は、引いておいた方がいい。
 帚木作品のファンとして、あえて星三つにしておく。文章は相変わらず読ませるし、久々の正義感あふれる日本人も、氏らしくていいのだが、いかんせん扱ったテーマがちょっとね。
 書かれた目的が違うのは百も承知で言うが、異端審問に関しても、ミステリーとしての要素も「薔薇の名前」の足元にも及ばない。歴史学者とはいえ、クリスチャンでもない日本人にこの謎を追わせたことに、そもそも無理がありはしないか。彼を助けるフランス人との出会いも、ここまで偶然を重ね、それを神の意志が働いたと言われては、思いっきり引いてしまう。
 「国銅」を書かれた折に学ばれたのであろう、砂鉄からナイフをつくるあたりの記述も、少々鬱陶しかった。(「国銅」は面白かったけど)
 本書の存在価値は、「カタリ派」という悲劇の宗派が存在したことを「日本人」に知らしめたことのみだろう。数ある宗教弾圧の中で、なぜ特に「カタリ派」なのかは、知るよしもない。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 カタリ派, 2010/1/14
By 
汲平 (東京都) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
カタリ派の異端審問について記録した古文書を巡る学者とバチカンの暗闘を描いた作品です。
ただ、作者の力点はアクションやサスペンスではなくて、むしろ古文書の内容自身、すなわちカタリ派とカトリックの宗教観にあります。(あ、この古文書の内容もフィクションです)
古文書の作者は、異端審問を行う大司教の通訳兼書記。
カタリ派の宗教指導者と大司教の神学論争では、カトリックの矛盾をカタリ派の指導者が聖書の引用を駆使しながら論破して行きます。
そこでは、教皇を頂点とする宗教的ヒエラルキーに従わないものはすべて異端であり、悪であるとするカトリックの独善性が露わにされます。
しかし、カトリックに不利な記録を残すことは許されません。
審問の過程で徐々にカタリ派にシンパシーを感じた書記官はカトリックの司祭達には読めない故郷(カタリ派が隠れ住んだ地方)の方言で、その記録を残し秘匿したのです。カトリックに廃棄されないように。

この作品でもたびたび言及されるモンセギュールの陥落を描いた佐藤賢一の『オクシタニア』と併せて読むと感興も一入だと思いますよ。
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