著者は30年前から本書の構想を練っていたと「波」で読み本書の背景も知りました。わたし自身は20年ほど前に「異端カタリ派」という本でカタリ派のことを知りました。自分なりに限られた出版物を読み漁りました。本書には手稿という形で火刑に処せられるカタリ派の人々がまさに蘇ってきます。こういう本が出ると決まってローマ教会を冒涜するだの嘘だの書く人が現れますが、まさに思ったとおり上巻のレビューにも出ていましたね。
わたしは著者に対し深い敬意を表します。また本書を支えてきた編集者の方にも賞賛をおくります。ピレネーの山の中で残酷な時代に生きた清貧なカタリ派の人々もさぞかし喜んでいることと思います。ピレネーの山中にこの本を捧げにに行くという著者と共に、読者としてのわたしのこの感想も捧げてほしいと思います。本当によく書いてくれました。どのように焼かれ死んでいったのかは知っていても、その時代に生きた人々の感情は小説なくしては読めれなかったからです。何度も読み号泣いたしました。素晴らしい本を本当に書いてくださりありがとうございました。カタリ派を語れる本に出逢えてとても幸せです。