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聖書の読み方 (岩波新書)
 
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聖書の読み方 (岩波新書) [新書]

大貫 隆
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

「聖書は信仰をもつ人が読むものだ」。世界一のベストセラーとは聞いても、どこか近寄りがたさを感じてしまう書物『聖書』。本書はその聖書を、広く人びとに開かれた一冊の本として読む案内書である。特定の教派によらず、自主独立で読む。聖書学者である著者が、自身の経験と思索をもとに提案する「わかる読み方」。

内容(「BOOK」データベースより)

聖書は信仰をもつ人だけが読むものなのか?本書は聖書を、広く人びとに開かれた書物として読むための入門書である。特定の教派によらず、自主独立で読む。聖書学者の著者が、自身の経験と思索をもとに提案する「わかる読み方」。キリスト教に関心がある人はもちろん、西洋思想を学ぶ人にも格好の手引きとなる。

登録情報

  • 新書: 224ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2010/2/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4004312337
  • ISBN-13: 978-4004312338
  • 発売日: 2010/2/20
  • 商品の寸法: 17.5 x 10.8 x 1.7 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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By ソコツ トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書|Amazonが確認した購入
聖書は読みにくい。この誰もが一度は思い抱きながら先生たちはあまり強調しない真実を、日本における聖書学の大家の一人である著者は率直に認め、ではなぜそうなのかを、学生へのアンケートを参考にしながら考える。いわく、正典・古典として権威化しすぎていて堅苦しくとっつきにくい、ひとつながりの物語としては飛躍や破綻が少なくない、登場人物の多さ、旧約の複雑怪奇な戒律の数々や、新約パウロ書簡の一部の難解さ、天地創造やイエスの奇跡の「非科学性」、そして何より、この書物が「神」を主語とするものであるゆえ、信仰を共有していないといかにも「外国語」めいている、等々である。いずれも全くその通りだと思う。それで結局のところ評者も、「聖書入門」や「小説聖書」など要点やハイライトをわかりやすくまとめた本に頼ることが多かった。
そうではいけない、と著者はひとりの真摯な読者として改めて聖書に向き合うことを主張し、その向き合い方を指南する。確かに聖書は読みにくい。だが、そもそも通読するようには構成されてない全体を読み通そうとして苦労するのではなく、文章ごとにじっくりと読解し、現代の常識とは異質な世界観を、個々のエピソートや言葉にこめらえたメッセージごとに理解しようとし、また「神」という主語の背後につつましく存在している執筆者、すなわち過去の人間たちの思いや願いに寄り添おうと提言する。そして何度もつまずいてしまう読みにくい箇所にこそ、実は自分がその言葉によって新たなる自分を発見する真理があるのではないか、と読みにくさの希望を語る。なかなかに説得力がある。
聖書のみならず、おそらくは古今東西の宗教的な古典作品を読む際に求められる態度が、本書では懇切丁寧に述べられているように思う。
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44 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
私は牧師なので、その立場からしか批評できないが、了とされたい。

最初に読んだ大貫先生の著者は、神学校時代に教科書として読まされた『ヨハネによる福音書』(日本基督教団出版局)だった。「ヨハネによる福音書」の論理をここまで見事に解きほぐす本を初めて読んだ。著者ヨハネ自身でさえ意識していなかった、ヨハネの無意識/構造レベルにまで迫る読解だった。

その後、「ヨハネ」の良い思い出に駆られ、当時先生の新刊だった『イエスという経験』(岩波書店)を興奮しながら読み始めたものの、比喩が時折とっつきにくくて、作品世界に深く入っていけなかった。それで『イエスの時』(岩波書店)が出たときは、本屋でものほしそうな目で見つつも、結局購入しないままだった。それ以外ではタイセンの訳や、グノーシス研究等で参照させていただくなど、先生の著書/訳書に様々にお世話になっていたが、あのヨハネの興奮を思い起こすと、個人的にはやや疎遠になっていた感があった。

そんな中、多分大貫先生初の新書が今回発売された。目次を見、再び非常な興味を持って読み始めた。内容については、他のレビュアーたちが適切にまとめてくれているのでそちらに譲る。個人的に、第II部の「聖書の読み方 私の提案」で、大いに唸らされた。特に94頁、キリスト教徒は、信者でない人の戸惑いを分かる「能力」、彼らにもわかる言葉で語る「努力」がなければならない、という趣旨の一文に、大きな感銘を受けた。

そうなのだ。牧師こそ、上記の「能力」「努力」に秀でていなければならないのに、仲間内でしか通じない言葉を語っていたとしたら、それは大いなる矛盾である。私見では、上記の「能力」「努力」において、キルケゴールほど卓越していた人はない。私自身生涯かけて、その「能力」を磨き、その「努力」を重ねていきたい。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 若村さき トップ500レビュアー
形式:新書
この手の入門書は旧約、新約が別になっていますが、これは両方を扱っているということが特徴です。1冊で両方学べるというのはいいですね。信者ではなくとも聖書を読みたい、でもその面白さ、魅力が実感できない、という人は私も含めて多いと思いますので、まずこの本から始めるといいと思います。自分に必要な教訓を求めるのではなく、聖書成立当時の、作者、読者への敬意を持つべきだ、という大貫さんの主張は納得できます。

ただ、参考文献、読書案内があまりにも少なくもっと身近で手軽な本が紹介されているといいと思いました。これに関しては、Aera mook『「旧約聖書」がわかる』」(朝日新聞出版)、同『「新約聖書」がわかる』の巻末のブックガイドが便利です。
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