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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
深い内容を持った娯楽作品,
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レビュー対象商品: 聖域 (講談社文庫) (文庫)
ミステリーとして十分な面白さを持ちながら、同時に人生とか死についての深い洞察を含んだ作品である。単なる謎解きとして読んでも優れた作品であるが、著者の一番の持ち味は、この世とあの世のグレーな境界を描く筆力である。この世の中には、このグレーな領域に入って初めて描くことができるものがあるようだ。 しかしこの境界は微妙なもので、あの世に近づき過ぎると現実感はなくなってしまう。この作品はそのバランスをうまくとった名作だと思う。
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
小説中の小説が,
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レビュー対象商品: 聖域 (講談社文庫) (文庫)
二年前妊娠中に出会い衝撃を受けた篠田節子。図書館を利用してどんどん読みましたが中でもこの「聖域」は引き込まれるようにして読みました。 「聖域」という作品の中にもう一つ小説が出てきます。 この小説に惹きつけられた主人公が作者を探す旅に出るお話ですが、その小説が面白く全て読みたくなってしまうような出来映え。いつも身体を削るようにして書いているだろう篠田節子のこれは、もっとも身体を削った作品では・・・。と当時思った作品。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
至高の一冊、骨太の名作。,
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レビュー対象商品: 聖域 (集英社文庫) (文庫)
女たちのジハードで語られたような、シンプルで無駄のない地の文体に、文中小説(とはいっても引用と概要ではあるが)が挟まる、最初の展開。その文中小説が秀逸。 文章も練られていて、それだけで十分に読みごたえを感じるような素晴らしいプロット。もったいない! このままできればきちんと読みたい、そう思わされるほどの出来栄え。 しかし作者の展開するストーリーの肝は、そこにはない。 その作者の数奇な運命?才能?能力を軸に、担当者、同じ賞をとった老作家、そして主人公と3人の人生が絡まりあいほつれていく。 最後の結末は・・・ 人は失われたものを求めずにはいられない。 なくしたものの輝きを美化し、そこに逃げ込み、 自分が欲しかった答えをひたすらカクニンしようとする男たちの姿は、 愕然とするほどに脆く、そうして胸に痛い。 失われたから、そこにないから輝いている。 それに目を奪われるのあまりにすぐ手の届く手垢のついた現実を、貶めた瞬間にそこは、闇。
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