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聖域
 
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聖域 [単行本]

大倉 崇裕
5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

安西おまえはなぜ死んだ? マッキンリーを極めたほどの男が、なぜ難易度の低い塩尻岳で滑落したのか。事故か、自殺か、それとも――3年前のある事故以来、山に背を向けて生きていた草庭は、好敵手であり親友だった安西の死の謎を解き明かすため、再び山と向き合うことを決意する。すべてが山へと繋がる、悲劇の鎖を断ち切るために――。
「山岳ミステリを書くのは、私の目標でもあり願いでもあった」と語る気鋭が放つ、全編山の匂いに満ちた渾身の力作。著者の新境地にして新たな代表作登場!!

内容(「BOOK」データベースより)

「安西が落ちた」好敵手であり親友でもあった男の滑落の報せに、草庭は動揺する。認めたくない事実を受け入れようとした瞬間、草庭の頭に浮かんだひとつの疑問―安西はなぜ滑落したのか?彼の登攀技術は完璧だった。山に登る上で必要な資質を、すべて具えた男だった。その安西が、なぜ?三年前のある事故以来、山に背を向けてきた草庭は、安西の死の謎を解き明かすために再び山と向き合うことを決意する。

登録情報

  • 単行本: 313ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2008/05)
  • ISBN-10: 4488024343
  • ISBN-13: 978-4488024345
  • 発売日: 2008/05
  • 商品の寸法: 19.2 x 14 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
3年前のある事件から山に背を叛けて行きて来た草庭(くさば)。そんな彼が、学生時代からのコンビであり親友であった安西を山で失う。山に慣れ、そして技術的にも遭難したとは思えず…。草庭は、安西が滑落した真実を探しに再び山に向かう…!?★登山ミステリーです。しかし、登山の知識がない私でもすんなりと受け入れられてラストまでドキドキしながら読む事が出来ました。★単なるミステリーに終わっていない所もポイントアップです。草庭を取り巻く人間関係。そして、自らの居場所が掴めずにいる草庭が、自分の本当の場所を見付けて行くまでの過程がとても良かったです。★ミステリーに関しては、「まさか…!?」と言った部分があってすっかり騙されてしまいました。★山という自然の領域、そしてそれの立ち向かう姿もすっきりと描かれていて清々しいものを感じました
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ネモ トップ100レビュアー
形式:単行本
著者の『白戸修』シリーズは、まあまあ気にいっている。
それに比べると、落ちるとは思う。
ただ、単純にユーモアが良くて、シリアスが駄目ということではない。

全体に読みやすいし、主人公が追う、親友やその彼女が巻き込まれた遭難に関する部分も、それなりに面白い。
ただ、謎解きに向かう終盤部分に、バタツキを感じた。せっかくの長編なのだから、もう少し余裕のある展開はできなかったのか、と思ってしまう。また、主人公の仕事場の同僚が、あまりにもステレオタイプであることも気にかかる。

30年近く前のマンガに「円満な人間ならロックなんかやらないだろうね」という台詞がある。本作を含め、山岳関係の小説やノンフィクションを読むたびに、山に魅入られた人たちに、同じものを感じてきた。どこか、いびつで、哀しいのだ。ロックとも山とも無縁な私だが、それでも、山と決別できず、同僚との折り合いがつかない主人公の心情は理解できるし、共感を抱くこともできた。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mutantmogura トップ1000レビュアー
形式:単行本
著者のミステリとしては、珍しいストレートな本格を意図したものである。
それが成功だったかどうかは・・・?
私には失敗に思える。

著者は、落語ミステリや白戸シリーズなど、どちらかといえばユーモアよりの趣向で、とてもよい味を出していた。
本書のようなものも、いずれはと思っていたのだろうが、意外性、捻り、伏線の張り方等々、私には不満である。
短編のあの意外性、ラストでそれまでが全くひっくり返る爽快感は、全くない。
著者の短編ミステリには、泡坂ミステリを思わせるキレと雰囲気があったのだが、残念ながら、それもない。

著者が本書でやりたかったことは、よく分かる。
かなり文学性を意識したところなどは、泡坂長編にも似ているところもある。
私は個人的に、著者は泡坂ミステリの後継者たる資質を持った作家だと思っている。
もっと、そのような作品、キレと意外性と論理のアクロバットに満ちた作品を読みたいと願っている。
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