サザエさんからサマーウォーズまで良くも調べたものです。一つ一つの紹介は数ページで、地図と現地の写真数葉と物足りない。アクセスや巡礼のルートの紹介が主で作品自体に深くふれることはありません。なにしろ一番多くのページを割いているハルヒやらき☆すたですら4ページです。たぶん、数が多いのと古い作品も網羅しているのとで作品自体のカットはなく、精々DVDのパッケージの写真くらいしかありません。ですが、好きな人は個々の作品は持っているわけだし、これはこれで一つの割り切りだと思います。むしろ編集方針が一貫していて好感がもてます。
本自体はオタク臭さもなく社会人が出張のついでに聖地巡礼をするときい持っていっても恥ずかしくない。これは結構、大事なことでしょう。オタクは学生さんだけじゃないし、むしろお金を持っていてマーケットを支えているのは社会人の方ですから、良いところに目をつけたなと思います。
もしかしたら、地方自治体や商工会議所とかが町おこしのねた本に使うことも考えたのかも。そうするとビジネス書と言ってもいいかもしれない。そもそも作品が好きで巡礼をしようという人は、作品を分析して自分でグーグルアースや掲示板かなにかで聖地を特定するだろうけど、興味のない作品の舞台に興味を持つことはあまりない。この本を手にとるのはオタクではないけどはやりものに興味のある人でしょう。
だから、純粋に聖地巡礼を紙上で体験したい人には向いていません。そういう人には「聖地巡礼アニメ・マンガ12ヶ所めぐり」という本のほうがいいでしょう。こっちは写真もカラーで作品からのカットも豊富です。なにより12作品に絞っているので質量ともに十分です。そのかわり古い本なのでハルヒもけいおんも載ってません。その意味ではこっちの続編がでればバランスがとれていいんですがね。