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聖の青春 (講談社文庫)
 
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聖の青春 (講談社文庫) [文庫]

大崎 善生
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (73件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

日経BP企画

聖の青春
 難病と闘いながら,29年の短い生涯を生き抜いた天才棋士の伝記。その生涯は純粋で激しく,哀しいが温かい。水晶のように純粋で,温かい輝きを放つ人生の記録。


(日経NETWORK 2001/10/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

出版社/著者からの内容紹介

話題の作家のデビュー作!
将棋の知識は必要ありません。

村山聖、A級8段。享年29。病と闘い、将棋に命を賭けた「怪童」の純真な一生を、師弟愛、家族愛を通して描くノンフィクション。新潮学芸賞受賞作。

重い腎臓病を抱え、命懸けで将棋を指す弟子のために、師匠は彼のパンツをも洗った。弟子の名前は村山聖(さとし)。享年29。将棋界の最高峰A級に在籍したままの逝去だった。名人への夢半ばで倒れた“怪童”の一生を、師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を通して描く感動ノンフィクション。第13回新潮学芸賞受賞作

登録情報

  • 文庫: 424ページ
  • 出版社: 講談社 (2002/5/7)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062734249
  • ISBN-13: 978-4062734240
  • 発売日: 2002/5/7
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (73件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 これが実話だなんて、なんてすごいんだ村山聖!, 2003/8/29
レビュー対象商品: 聖の青春 (講談社文庫) (文庫)
恥ずかしながら、現代将棋界で、これだけすごい成績をあげている村山聖という人を僕は知りませんでした。以前「将棋の子」を読んで感動した事があったので、この本の存在は知っていました。それで、文庫本が出たのを機に何気なく海外旅行のお共として買ったのですが、それは失敗でした。

時差ぼけを解消すべく寝続けるべきの飛行機で一睡もできなくなったのと、公衆の面前(飛行機の席)で号泣してしまったからです。しかも何度も。最初に涙が出たのは「いかせてくれ」の一言で、その後は、ほぼページをめくるたびに涙が出続けます。

体調のせいで、何日もまんじりともせずに布団にくるまっている時に、水滴の音で自分の命の炎がまだ消えていないことを知る、対局に行くために階段を下りたところで力尽きながら、それでも這ってでも対局に向かう。

たった一つ、名人位を取るためだけに、彼は、なぜ絞り取るように自分の命を削ることができるのか。

こんなに激しい人生が、この現代で、ほとんどリアルタイムで進行していたなんて。なぜ、生前に彼の活躍を知ることができなかったのか、応援することができなかったのか、それが本当に悔しい。

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39 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 涙なしに読むことができない本, 2007/2/4
レビュー対象商品: 聖の青春 (講談社文庫) (文庫)
何度読んでも泣ける本を誰でも一冊くらいは持っていると思うが、私にとってはこの『聖の青春』がそれです。

何度読んだか分かりませんが、泣かずに読みきれたことは一度もありません。

本書は29歳で夭折した棋士・村山聖の物語です。

幼くして病気に侵され、周りの患者が次々と死んでいく病院で将棋を覚えた少年時代。

若くして頭角を現すも、常に万全の体調では闘えない日々。

師匠・森との親子関係をも超えた結び付きに、

ただ「名人」を目指し駆け抜けた29年の生涯に、

思うに任せない状況の中でかくも純粋に生きた村山聖という人間に、

胸を締め付けられずにはいられない。

死を傍らにみるということは、本当の意味で「生きる」ということなのかもしれない。

純粋に生きるということは、こんなにも尊いものなのか。
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 最後には、不覚にも涙腺が(以下略), 2011/1/2
By 
TaroTaro - レビューをすべて見る
(トップ100レビュアー)    (VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 聖の青春 (講談社文庫) (文庫)
00年講談社から刊行された作品の文庫版。

レビューを書くにあたって「感動した」という言葉を簡単に使うことに躊躇いを感じるので、今まで書いたレビューではほとんどといっていい程この言葉を使っていなかったのだが、この作品のレビューはこう書くしかない。

『本当に感動した』

最後には不覚にも涙腺が緩んでしまい(以下恥ずかしいので略)。

ただ、この作品にはきれいごとばかりが書いてある訳ではない。村山聖の棋士としての凄さ、人間としての強さや魅力を書くのと同じくらいの力で、その反対にある弱さや脆さも描かれている。それらすべてに感動してしまったのだ。

著者の情緒的ともいえるで湿り気のある文章もこの作品にははまっている。本当はこういった文体は好みではないのだが、この作品にはこの文体しかないような気がする。如何にもというタイトルもそうだ。読む前はあまりにもベタじゃないかと思っていたが、読了後にはタイトルはこれしかない、と考えを改めた。

もし、5歳のとき腎ネフローゼに罹らなかったら

もし、師匠が森信雄でなかったら

もし、28歳で膀胱ガンに侵されなかったら

村山聖は名人になれたのだろうか。

この答えはきっと誰にもわからないのだろうと思う。もちろん、わたしにもわからない。

ただ、師匠が森信雄でなかったら村山聖はプロ棋士にすらなれなかったことはわかる(ような気がする)。この型破りである半面、恐ろしく包容力のある苦労人の師匠がいたからこそ、同じく型破りな聖少年(青年)を見守り続けることができたのだと思う。森はこの作品におけるもう一人の主人公だ。

読了後、改めて名人になることなく29歳で夭折してしまった彼の人生は果たして幸せだったのだろうかと考えてみた。無念ではあったのは間違いない。本当のところは村山本人にしかわからない。しかし、きっと幸せだったのだろうという結論に至った。家族、良き師匠、良き仲間に恵まれ将棋に打ち込んだ濃密な29年の人生は、人の一生の何倍にも相当するものだからだ。
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